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プロのバイヤーがドンペリの種類や違い、通称などを徹底解説します!

2023.02.28

シャンパンの王様、「ドン・ペリニヨン」。ドンペリの名で広く知られ、昔から多くの人を惹きつけてきました。

しかし、ドンペリと言っても様々な種類があることを皆様はご存知でしょうか。

「黒」、「ピンドン」「プラチナ」などなど。

たまに耳にするけど、『ぶっちゃけよく違いがわからない』っと思った方に向けて、解説していこうと思います。

 

具体的には、

  • 『ドンペリにはどんな種類があるのか?』
  • 『ドンペリのランク順は?』
  • 『よく聞く「通称」ってどのドンペリを指しているの?』

などをご紹介していこうと思います。

 

「これから大切な人にドンペリをプレゼントしようとお考えの方」や「親しいご友人からプレゼントされた方」は、ぜひ、この記事を読んで見て下さい。

 

■よく聞く、ドンペリの種類と通称一覧

ドンペリにも様々な種類があり、それ以上にたくさんの呼び方が存在します。

まずは、代表的なドンペリの種類と通称の一覧をご紹介しましょう。

ドンペリの通称一覧:ドンペリ白,ピンドン,ピンク,ロゼ,ドンペリ,黒ブラック,ドンペリゴールド,ラベイ,プラチナ,P2,P3 ドンペリの正式名称:ドンペリニヨン ヴィンテージ,ドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージ,ドンペリニヨン エノテーク,ドンペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラ・ベイ,ドンペリニヨンP2,ドンペリニヨンP3

この中で注意する必要したいのが、「プラチナ」の通称で呼ばれている、”ドンペリ エノテーク”の存在です。

これについては、ドンペリニヨン エノテークの章で解説します。

 

それぞれのドンペリの違いについて

通称とドンペリの種類について理解しましたが、それだけでは足らない部分もあり、謎は深まるばかりです。

ということで、それぞれの違いについてご紹介したいと思います。

 

■ドンペリニヨン ヴィンテージ(ドンペリ白)

一般的に”ドンペリ”といえば、このドンペリ ヴィンテージのことを指します。ドンペリには、飲み頃が3回あるとされ、その1回目の飲み頃に商品化されたシャンパンが、この「ドンペリニヨン ヴィンテージ」です。

8年の熟成期間を経て、市場に流通します。

 

ちなみに、シャンパンと名乗ることができるスパークリングワインは一部のみ。以下の条件が揃わないと、その名を語ることが出来ません。

 

ここで余談ですが、ドンペリは「シャルドネとピノ・ノワール」しか使われません。

品質管理の最高責任者が様々な状況からその年の味を決め、シャルドネとピノ・ノワールの使用する割合を決めるようです。

 

ドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージ(ピンドン、ロゼ、ピンク)

“ピンドン”の通称で知られるドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージ。ドンペリ白とは、熟成期間や作り方がことなります。

熟成期間は8年~10年と言われ、通常のドンペリよりも手間がかけられます。ロゼは、ドンペリ白よりも赤みがかかった色が特徴で、ドンペリニヨン ロゼもこのアッサンブラージュ方と呼ばれる製造方法で作られます。

 

ちなみにドンペリだけではなく、様々なシャンパンに”ロゼ”(白と対になるお酒)が販売されていますが、このロゼにも種類があることをご存知ですか?

 

ロゼは2種類存在し、その違いが製造方法の違いだと言われています。

一般的な製造方法として用いられるのが「アッサンブラージュ法」です。ロゼには欠かせない”赤み”を安定して出すことができ、大量生産に向いているため、多くのロゼがこの製法で作られます。

一方、「セニエ法(マセラシオン法)」は、安定して”赤み”を出すことが難しいため、大量生産には向きませんが、その難しさゆえに、「真のロゼ」とも呼ばれています。

 

■ドンペリニヨン エノテーク(ドンペリ黒、ブラック、プラチナ)

通常のドンペリ エノテークは、「ドンペリ黒」や「ドンペリ ブラック」と呼ばれますが、1976年以前のエノテークに関しては、「ドンペリ プラチナ」という名で知られ、エノテークよりもさらに希少性が高いとされています。

ドンペリ エノテークの熟成期間は15年。プラチナは25年以上とも30年以上とも言われています。

 

ちなみに、その見た目は通常のエノテークと同じラベルですが、ヴィンテージ(使用されたぶどうの収穫年が付いたもの)が1976年以前のものになります。

ただ、この「プラチナ」は、その定義が曖昧で、様々な説が存在します。ですが、基本的には、1976年以前エノテークのことを指すようです。

※諸説あります。

そして、現在は公式でのエノテークの販売は行われていません。

 

■ドンペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラ・ベイ(ドンペリゴールド)

ドンペリゴールドの名で知られる「ドンペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラ・ベイ」。ラベルの色が金色なことからその名が付けられ、数あるドンペリの中でも最上位に位置します。

熟成期間は20年。この20年間という長い年月、おりびき(お酒に残った微細な浮遊物を取り除く工程)をせず、熟成されたものが”ドンペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラ・ベイ”として商品化されます。

こちらもドンペリニヨン エノテークと同様に、現在は公式での販売は行われていません。

 

■ドンペリニヨン P2

ドンペリの3回あるとされる飲み頃の2回目に当たる熟成期間で商品化されたドンペリニヨン。

熟成期間は16年。ドンペリニヨン ヴィンテージよりもさらに8年以上長く熟成させ、デゴルジュマン(おりびき)、ドサージュ(リキュールを加える工程)の工程を終え、ドンペリニヨン P2として出荷されます。

ちなみにP2にもロゼが存在します。

 

■ドンペリニヨン P3

ドンペリニヨン P2よりもさらに長い年月をかけて熟成させたのが、このドンペリニヨンP3です。その熟成期間は25年以上とされ、ドンペリの3回あるとされる飲み頃の中で、もっとも美味しいとされる熟成期間(3回目の飲み頃)に商品化されます。

ちなみにP3にもロゼが存在します。

 

■ドンペリニヨンのランクについて

シャンパンにはランク(グレード)が存在しますが、ドンペリニヨンは”シャンパンの王様”と呼ばれ、最高級ランクに位置します。

ですので、どのドンペリニヨンも最高級品なのですが、その中でも『どのドンペリニヨンが一番ランク(グレード)が高いの?』という疑問をお持ちの方も多いですので、あくまで買取相場を基準にして格付けをしていきたいと思います。

『何を基準にするのか?』によってランク順も変化しますので、あくまで参考程度に。

 

■ドンペリのランク順

ドンペリのランク順:「ドンペリニヨン ヴィンテージドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージドンペリニヨン P2ドンペリニヨン エノテークドンペリニヨン エノテーク ロゼドンペリニヨン ゴールドドンペリニヨン p2 ロゼドンペリニヨン プラチナ(1976年以前のエノテーク)ドンペリニヨン P3ドンペリニヨン P3 ロゼ」

まとめ

今回は、ドンペリの種類や違い、通称などについて解説してきました。

お酒については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、関連記事も読んで参考にされてみてください。