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カールF.ブヘラ(腕時計)のモデルの選び方について解説します

2022.08.31

カールF.ブヘラは、2007年に日本へ上陸しました。

ロレックスやオメガといったメジャーブランドとは一線を画すスタイルのため、時計ファンの間では知られた存在です。

高い技術水準による優美な時計を製造するメーカーとして、認知する人も多いでしょう。そんなカールF.ブヘラの特徴と強みについて解説します。

カールF.ブヘラの特徴について

カールF.ブヘラの歴史は1888年、スイス中部に位置するルツェルンで時計宝飾店「ブヘラショップ」を創業したところから始まります。

ブヘラショップは高級時計や宝飾品を扱う小売店として、高い評価を確立しました。そして1919年に、「ブヘラ」のブランド名で時計づくりをスタートします。

しかし時計製造といっても、自社工場で時計を生産していたわけではありません。

「ブヘラ」はスイスが誇る時計職人や金細工職人たちに、資金力と製品販路を提供するコラボレーション手法を取りました。

優れた技術を持ちながらも、資金の乏しい職人たちは時計制作や開発に身銭を投じていたのです。

その職人たちに代わり、完成した時計の販売を一手に引き受けました。

こうして誕生した腕時計は、優美なデザインと優れた機能性で富裕層に人気を博しています。結果として「ブヘラ」の名は一躍有名になりました。

その後ロレックスとの協業により、高精度クロノメーターを生産しています。

1971年にはダイバーズウォッチに革新をもたらした、潜水時間用回転式インナーリング「アルキメデス スーパーコンプレッサー」を開発しました。

そして社名を「カールF.ブヘラ」に変更した2001年以降、「パトラビ」「アラクリア」「マネロ」といったモデルを次々と発表。

高級時計メーカーとして注目を集め続けています。

カールF.ブヘラの強み

カールF.ブヘラの強みは、時計制作ノウハウの豊富さと消費者の心をつかむブランディング力です。

この強みはカールF.ブヘラの長い歴史の中で、さまざまな時計ブランドとのコラボレーションにより培われてきました。

また時計宝飾店というルーツに根ざしたものと言えるでしょう。

たとえばカールF.ブヘラのレディースモデルには、パヴェダイヤ技法が多く使われています。

この技法は非常になめらかな仕上がりが特徴です。

ダイヤを留める爪で、衣服を引っかけて傷つけることのないようにとの配慮がされています。まさに宝飾店ならではの発想と言えるでしょう。

さらに時計へ使用されるインゴットも、気泡が出る可能性を極限まで減らしたものを使っています。

ジュエリー性を損なわない高品質さを追求しているのも特徴的です。

時計としての機能性に加え、ジュエリーを知り尽くした宝飾店ならではのクオリティが大きな強みとなっています。

カールF.ブヘラの定番なモデルの特徴とオススメな型番(品番)

カールF.ブヘラは優れた技術を集め、傑作の産出を追求しています。

数多くの部品を組み合わせて、確実に動作させる技術も特筆すべき点です。

ほかにもデザイン性やブランディングと、さまざまな専門家の技術と知見が凝縮されています。

ここでは、カールF.ブヘラを代表する名品「マネロ フライバック」についてまとめました。

マネロ フライバックの特徴とオススメな型番(品番)

カールF.ブヘラの定番モデルと言えば、真っ先に「マネロ」を想起する人は多いでしょう。

スイスの時計職人による、技術と伝統へのリスペクトから生まれたモデルです。実用性が高いシリーズとして知られています。

中でも定番として挙げられるのは、ヴィンテージ感あるデザインが特徴の「マネロ フライバック」です。

ケースバックからは、名門メーカー「ラ・ジュー・ペレ」開発のムーブメントを見られる仕様となっています。

そして名前にもあるとおり、フライバック機能を搭載。フライバックとは、時間計測中にボタンを1回押すだけでゼロリセットできる上位機構のことです。

※もともとは飛行機を操縦するパイロットのために考案されました。

こうした本格派の時計機構を楽しめるだけではなく、力強さと高級感を余すところなく楽しめるデザイン性の高さも備えています。

特にマネロ フライバック クロノグラフ(型番00.10919.08.53.21)は、ブルーの文字盤が特徴のモデルです。

ラグのカーブが鋭いケース形状や、9連リンクのブレスレットにより、手首にフィットする仕上がりとなっています。

フライバック機能を備えたクロノグラフでありながら、エッジの効いた高級感あるデザインが特筆すべきポイントです。

定番の名にふさわしい逸品と言えるでしょう。

【メンズ向け】カールF.ブヘラの定番モデル3選

  • 時計職人の専門技術
  • 飾スキルを組み合わせた秀逸なコレクションの数々

上記の特徴は、時計宝飾店をルーツとするカールF.ブヘラだからこそ生み出せるものです。

ルツェルン発祥メーカーならではの精神性や、芸術的スキルと高精度ムーブメント。この両方を味わえるのがカールF.ブヘラの時計に見られる醍醐味と言えるでしょう。

  • マネロ ペリフェラル
  • パトラビ スキューバテック
  • ヘリテージ バイコンバックス アニュアル

ここでは上記の3モデルをご紹介します。

マネロ ペリフェラル

カールF.ブヘラ初の量産型自動巻き機構、「ペリフェラルローター」搭載ムーブメントを持つドレスウォッチが「マネロ ペリフェラル」です。

宝飾性も重視するカールF.ブヘラならではと言える、美しい仕上げのムーブメントをケースバックから楽しめます。

またドーフィン針やスモールセコンドを採用しており、見た目にも美しいクラシックでドレッシーな意匠が特徴的です。

ラグサイドは質感の違う仕上げになっていて、細部にまでこだわるカールF.ブヘラの精神を存分に堪能できます。

パトラビ スキューバテック

高性能ダイバーズウォッチに、美しい仕上げとスタイリッシュなデザイン性を付加したのが「パトラビ スキューバテック」です。

500m防水という本格的なダイバーズ仕様に加え、COSC認定クロノメーターを搭載しました。

水圧減圧時に時計が破裂するのを防ぐ機能も持っており、カールF.ブヘラに見られる高性能ぶりももちろん健在です。

なめらかで精緻な仕上がりのセラミックベゼルや、異なる質感を使い分けた仕上げが美しいメタルケースも特徴的。

ジュエリーを知り尽くしたカールF.ブヘラのセンスが宿っています。

ヘリテージ バイコンバックス アニュアル

「ヘリテージ」コレクションは、カールF.ブヘラの中でも特別な存在です。

ルツェルンで誕生した、歴史あるカールF.ブヘラの往年モデルの数々。そのモデルたちに敬意を表した、限定モデルにより構成されています。

そのうちのひとつ「ヘリテージ バイコンバックス アニュアル」は、「ブヘラ」の名で展開していた1950年代のクロノグラフをオマージュしたものです。

現代的にアレンジしたデザインに加え、アニュアルカレンダーとクロノグラフを搭載した複雑機構を楽しめます。

【レディース向け】カールF.ブヘラの定番モデル3選

時計宝飾店をルーツとするカールF.ブヘラだけに、レディースは宝飾性が高く優美なモデルぞろいです。

時計としての機能性はもちろん、カットや色にこだわったダイヤモンドを使用しています。

ラグジュアリーな雰囲気を備えたものが多いのも特徴です。

ここでは「アラクリア」「パトス」「アダマビ」から3モデルをご紹介します。

アラクリア プリンセス

「アラクリア」シリーズは、カールF.ブヘラのレディースモデルにおける代表格とも言えるシリーズです。

ラグジュアリーなベゼルを見ると、ブリリアントカットを施したダイヤモンドで飾られています。

ケースサイドの流線的なラインは女性らしく、エレガントな印象になるのが特徴的です。

「アラクリア プリンセス」はステンレススティールモデルのため、価格は比較的控えめに設定されています。

ジュエリーウォッチデビューにも適しているでしょう。

パトス クイーン

「パトス」シリーズは、2015年に新しくレディースコレクションに加わったものです。

女性ひとりひとりの個性を意識し、レディースモデルにもさまざまな個性があるべきというコンセプトのもとに生まれました。

「パトス クイーン」は18Kケースに、38個のダイヤモンドを配したジュエリー性の高いモデルです。

透かし模様を施したケースサイドにも、カールF.ブヘラのこだわりが詰まっています。

アダマビ オートデイト

無駄を省いたシンプルデザインが魅力の「アダマビ」シリーズ。このうち「アダマビ オートデイト」は、39mmと31mmの展開となっています。

ヴィンテージ感あるミラネーゼブレスレットを採用した、華やかな雰囲気のモデルです。

そのためレディースモデルの定番として、強くオススメしたい一本と言えるでしょう。

カールF.ブヘラらしく、繊細なデザインのバーとインデックスにダイヤルはヘアライン仕上げとなっています。

細部にまでこだわりが感じられる「究極のシンプルウォッチ」と言っても良いかもしれません。

まとめ

今回はカールF.ブヘラの特徴やモデルの選び方などについて解説してきました。

腕時計については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、関連記事も読んで参考にしてみてください。