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2022.10.31
目次
「セイコー」は、国内腕時計を代表するといっても過言ではない時計メーカーです。時計愛好家のみならず、一般人でも知らない人はいないでしょう。
しかしセイコー誕生までの歴史や、魅力をまだ知らない人も多いはずです。
ここでは圧倒的な知名度を誇るブランド、セイコーについて解説していきます。特徴から強みまで知れば、セイコーの魅力をより深く知れるでしょう。
「国産時計の雄」と呼ばれているセイコーの誕生は、1881年でした。1905年創業にした時計界の名門、「ロレックス」に引けを取らないほど歴史があります。
セイコーは創業後、着々と製造技術を高めていき、力をつけていきました。そして1911年には、国内での生産量60%を占めるほどに大きくなっています。
その後「セイコーファイブ」を発表。機械式腕時計の中でもリーズナブルものとして、世界で大ヒットとなりました。
今でもさまざまな時計コンクールで表彰されているため、世界での注目度も高まっていることでしょう。
中でもセイコー最大の特徴として、数々の偉業を成し遂げたことが挙げられます。歴史に残したトピックスは以下の3つです。
それでは解説していきます。
1969年に、クォーツショックと呼ばれた革命的出来事が起きました。セイコーは、世界初クォーツ式腕時計「アストロン」の発売に成功したのです。
高精度を誇っていたスイスが定めたクロノメーター規格のものでも、月差±3秒以内にするだけで当時は前代未聞と言われていました。
そんな中、月差5秒のクォーツ時計が発売されたことにより、業界は激震。当時の衝撃は相当なものだったことが予測されます。
そこからセイコーはクォーツの特許を分散し、電子化時計を爆発式に普及させました。
クォーツショックにより、時計史に深く刻まれたのがセイコーです。
クォーツ式が誕生する前、スイスでは天文台クロノメーターコンクールがありました。
高品質・高精度を見極めるコンクールにセイコーは参戦し、徐々に順位を上げていきます。
そしてついに、前年1位の記録を抜くことに成功しました。しかし日本の時計技術発達に恐れたのか、コンクール自体は中止になったという記録があります。
その後ジュネーブ天文台コンクールに参加し、見事に技術力で世界1位の称号を手に入れたのです。
さらにセイコーは「新GS規格」を制定しました。今では高精度の時計を示す基盤となっています。
セイコーの時計は、東京オリンピックの公式計時にもなりました。アスリートがコンマ何秒の世界でしのぎを削るため、より精度と信頼を求められるものです。
公式タイムキーパーは、絶大な信頼がなければ務められません。
そんな責任重大な大役を、1964年東京オリンピックで担当したのがセイコーです。
今後のクォーツ腕時計のためにも大型表示装置や計測用水晶時計を開発し、見事に認められました。
こういった結果もあり、セイコーは世界に羽ばたき大人気となっています。
実際のところ、「セイコー」と「グランドセイコー」は同じブランドです。グランドセイコーは元々セイコー内のメーカーとして、1960年に誕生しました。
そこから2017年に独立。特徴的な独自ムーブのスプリングドライブは、ゼンマイを基盤にしています。
世界にないクォーツと機械式両方の良いところを採用した、特殊なムーブメントを搭載しているのがグランドセイコーです。
高精度のスプリングドライブを駆使し、時計界では最先端技術を発揮しています。こうしてグランドセイコーはさらなる高みを目指し独立しました。
モデルにより異なりますが、基本的に発売が2017年以降か以前かはロゴの配置で変わってきます。
1つの例を挙げると、セイコーの文字盤には12時付近に「SEIKO」、6時付近に「GS」と「Grand Seiko」のロゴが入っています。
それに対し、12時付近に「GS」でその下に「Grand Seiko」とロゴデザインされているのは、グランドセイコーです。
グランドセイコーは2017年に、高級路線への変更として独立しました。
高級モデルとしての認知や、セイコーとの差別化をするための戦略だったといわれています。
シンプルでスタンダードな時計から、複雑なものまでデザインされているのがセイコーです。
グランドセイコーは、派手さや目立った宝石装飾なしのデザインとなっています。
シンプルで見やすいデザインを追及し、針ひとつとっても見やすく工夫されているのがグランドセイコーのデザイン力です。
セイコーが27年もの年月をかけて作り上げたのがスプリングドライブです。機械式、クォーツに続く革新的な駆動方式となっています。
加えてグランドセイコーは、日差を少なくするためにメカニカルハイビートを導入しました。
この技術は日差を極限まで抑えられる、かなりの優れものです。
セイコー時計は、時計製造をベースにした技術力が圧倒的に光っています。長い歴史の中で常に技術革新を追及してきました。
2012年には世界初のGPSソーラーウォッチ、「セイコー アストロン」が発売されています。
クォーツ式腕時計の技術と、ソーラーウォッチの先進技術を組み合わせたのがセイコーの集大成です。
また腕時計製造で培った技術を駆使し、部品の小型化や省電力化も追及しました。
こういったノウハウと他にはない発想力は、水晶振動子や半導体、インクジェットプリントヘッドで好評です。
セイコー時計は、それぞれの技術と発想を有機的に結びつけ生み出されています。こういった総合的な技術力がセイコーの強みです。
世界で上位ランクの人気を誇るセイコー。高い認知度のセイコーを手に取ってみたいと思う人も多いでしょう。
しかし歴史もあり、数多くのモデルも輩出しているので、ラインナップを知らなければ選ぶのに迷ってしまうはずです。
そこでこの項目では、モデル別でセイコー定番モデルのオススメ型番1選を紹介していきます。オススメは以下のとおりです。
それぞれの特徴を解説していきます。
特に時計好きの方へオススメなのが機械式の9Sメカニカルです。ぜんまいの巻き上げで動く、プリミティブな仕組みを覗きながら楽しめます。
パーツの製造には「MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)」という、最先端技術を使用。
MEMSは超精密部品を作る技術で、0.001mm同様の高精度加工ができるのも特徴です。
中でも「ヘリテージコレクション 9Sメカニカル Ref.SBGR317」は、とくにオススメできるモデルとなっています。
艶で輝きを増すブラック文字盤に、強調されているたくましいバーインデックスが魅力的です。
歴史を感じさせるヘリテージコレクションらしいデザインも、人気の一つとなっています。
GPSソーラーウォッチとして世界に衝撃を与えたのが「アストロン」です。高価格帯ではあるものの、国内外から絶大な人気を誇っています。
最も驚愕させた機能は、GPS衛星からのシグナル受信です。地球上のどこにいても電波を受信し、経度・緯度・高度から現在地を瞬時に特定します。
中でもオススメなのが「デュアルタイム SBXB071」です。外装は独特で、黒と白に対し赤のアクセントを加えたデザインがおしゃれ感を強調させます。
消費者から「タイムゾーンを移動していると、曜日感覚がわからなくなる」といった声があったことで、ムーブメントは小型化された8X53が搭載されました。
細かな気遣いがあり、実用性抜群の一本です。
数あるラインナップのセイコー腕時計は、何を着用するかによって第一印象が決まるといっても過言ではないでしょう。
とくにビジネスシーンやデートシーンだと、服装との相性や搭載機能の見極めが大切です。
そこで今回は、メンズ向けのセイコー定番モデルを3つ紹介していきます。定番モデルは下記のとおりです。
特徴を解説していきます。
個性的で他とは違う腕時計を探している人にオススメです。
機械式腕時計のプレザージュは耐久性に優れており、セイコー独自の「トライマチック」という技術が駆使されています。
フォーマルシーンはもちろん、カジュアルシーンでも使えるので服装に迷うことはなくなるでしょう。
ユニセックスタイプなので着用者を選ばないのも一つの魅力です。
スポーツウォッチとしてお探しなら、プロスペックスをオススメします。
ランニングや登山といったアウトドアでも使用できる、アドベンチャーウォッチです。
ソーラー充電機能やGPSが搭載されているので、正確な時間と位置を把握できます。
シンプルなデザインが多く、ビジネスウォッチとしても活用できる優れものです。
高級感があり、グランドセイコーの中でも本格派である一本です。シンプルなデザインと、精密に作られたムーブメントが特徴です。
とくにスーツやビジネスシーンでは相性抜群の腕時計であり、大人な雰囲気を演出します。
高い視認性を保ちながら、光を受けて輝きが増すダイヤルも魅力的です。
セイコーのレディース腕時計は、多種多様なデザインと機能性を備えたものばかりで、沢山の女性から支持されています。
日本ブランドという理由からか信頼感もあり、幅広い年齢の女性から高人気です。
ここからは、レディース向けのセイコー定番モデルを3つ紹介します。定番モデルは以下のとおりです。
それでは解説していきます。
ルキアシリーズは、時間調整を自動で行うソーラー電波腕時計です。世界4ヶ国で電波受信可能なため、出張や旅行が多い人にオススメします。
デザインはスタイリッシュな印象が強く、周りのふくらみがより女性らしさを引き出してくれる時計です。
カラーバリエーションも豊富であり、ビジネスだけでなくデートにも華を添えるような輝きを放ちます。
クラシカルでスリムなシルエットがおしゃれを演出する一本です。ケース幅は24mmとスマートさが印象的で、文字盤も女性らしさがあふれています。
革ベルト仕様のため、使い込む度に深みのある色合いが魅力的です。
デザインと色合いから上品さを兼ね備えているので、落ち着いた雰囲気を出したい人にオススメといえます。
高級感のあふれるシリーズであり、世界に誇るクォーツ式ムーブメントを採用しています。
正確に時間を刻んでくれるので、オフィスシーンにおすすめです。
シャープでコンパクトな印象となっていて、手元が気になる女性でも安心して着用できるでしょう。
文字盤や針のカラーバリエーションも豊富なため、ファッショアイテムと合わせて楽しめます。
セイコーと別枠のグランドセイコーも含めて、型番には明確な統一文字は存在します。
しかし型番からのモデル特定やアルファベット、数字自体には見いだせる意味はありません。
基本的には、「アルファベット4文字もしくは3文字+数字3ケタもしくは4ケタ」で型番を調べます。
ほとんど冒頭の文字が「S」になっていることは、覚えておくとよいでしょう。
例えばアストロンだと「SBXB123、SBXB143」となっており、4ケタのアルファベットが決まっているので覚えやすいです。
他にも「S」で始まる型番は、「SBGR307、SSVM」といった多くの表記が存在します。
しかしセイコーの中でも最高峰ブランドともいわれている「クレドール」に関しては、冒頭のアルファベットが「G」で始まっているのでチェックが必要です。
上記のような型番がどんな時計かを調べるには、セイコー時計の裏蓋を見るとわかります。
基本的に「4ケタ×4ケタ」で構成される数字と、「××××××」という数字もしくはアルファベットがあるので確認してみてください。
こういった数字やアルファベットをネット検索することにより、型番を特定できます。
今回はセイコーの腕時計について、定番モデルの紹介や選び方などについて解説してきました。
腕時計については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
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