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2023.07.31
目次
ブローバはロレックスやオメガなどと比べると、有名とは言い難いブランドですが、時計愛好家から人気を集めるブランドです。
1875年にジョセフ・ブローバ氏がニューヨークで開いた小さな宝飾店からブローバの歴史は始まりました。
時計に参入したのは1911年。
1960年に世界初の音叉時計を始めとした、時計業界を変える技術開発を多々し発展してきたブランドです。
というこおで今回は、ブローバの時計の特徴と強みを定番モデルとともに紹介します。オススメ型番も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブローバの特徴は、最高品質の時計作りを続けていること。
「Quality before Quantity(量より質)」という企業理念を掲げている通り、質にこだわる時計作りを信条としています。日本ではまだまだ知名度は低いですが、アメリカでは絶大な信頼を得ています。
その最たる象徴が、ブローバのムーンウォッチです。
ムーンウォッチといえば、オメガのスピードマスターを思い浮かべる方が多くいるかと思います。
しかし、実はブローバの時計も最終候補としてスピードマスターと席を争ったと言われています。
腕時計では残念ながら採用されませんでしたが、アポロ11号の船内に取り付けられた時計や計器はオメガではなくブローバ製でした。
このように当時から現在に至るまで、高い品質の時計作りに妥協を許さない姿勢を貫いています。
ブローバの強みは、技術開発力が高いことです。
ブローバが時計作りを本格的に始めたのは1911年から。当時は懐中時計が主流でしたが、いち早く腕時計の製造へと乗り出しました。
その先見の明はもちろん、1960年には世界ではじめて「音叉」を使った高精度ムーブメントの開発に成功します。
このムーブメントを搭載した「アキュトロン」は当時一般的だった機械式時計から1歩先を行く開発で、時計の歴史を変えたと言われています。
水銀電池の電力で音叉を振動させることで、それまでの機械式をはるかに凌ぐ月差1分以内という高精度を実現しました。
ムーンウォッチには採用されなかったものの、NASAの宇宙開発に多大な貢献をしてきました。
それを讃えて月面の「静かの海」には、ブローバの時計装置が設置されています。
2000年には、機械式のようにスムーズに針が動くスイープ運針をクォーツ時計に搭載し、2016年には世界初となるカーブしたクロノグラフムーブメントを発表するなど、現在でも革新的な腕時計を数多く生み出しています。
ブローバの定番モデルの特徴とオススメの型番(品番)を紹介します。
マリンスターは100m防水を施したブローバのダイバーズウォッチです。
スポーツルックなデザインながらも、普段使いしやすいデザインのラインナップもあり、オン・オフ問わず使用できます。
2019年には、モデル初となる自動巻きモデルの新作が登場しました。
文字盤の7時位置には、機械式時計内部の心臓部であるテンプを覗けるオープンハート仕様になっており細かい部分にこだわりと遊び心が見られます。
機械式時計でありながら、5万円代からとコストパフォーマンスに優れているのも魅力です。
マリンスターのオススメの型番(品番)は、「96B272」です。
ブラックベゼルとダイアル、視認性の高いインデックスデザインと、王道のダイバーズウォッチを求める方にぴったりの時計です。
シンプルなステンレス製のケースにブラックのコントラストが映え、オン・オフ問わず活躍してくれます。ブローバならではのクォーツムーブメントに、クロノグラフ機能を搭載しているため、実用性も抜群です。
ルナ パイロットクロノグラフの特徴は、言わずと知れたブローバのムーンウォッチである点です。
オメガのスピードマスターと最後までNASA公式時計の座を争った経緯と、アポロ15号の船長が月面で使用したモデルとして知られています。
そのオリジナルの時計はオークションで約2億円の価格がつき、世界中で話題となりました。オメガのスピードマスターとベゼルのタキメーターを始めとしたデザインでの共通点も多く見られます。
ルナ パイロットクロノグラフのオススメの型番(品番)は、96B251です。
前述のアポロ15号の船長が着用していた時計の復刻版であり、プッシュボタンやタキメーターベゼルの形状など、オリジナルモデルを忠実に再現しています。
外見はオリジナルを再現しながらも、ムーブメントはさらに進化を遂げており、従来の時計より8倍の精度を誇る高振動クォーツを搭載しています。
さらに4時位置にはデイト表示がつき、さらにモダンにアップデートされています。
ブローバのメンズ向け定番モデルを3つ紹介します。
1つ目は、アキュトロンです。
ブローバの代名詞ともなっているモデルで、1960年にブローバだけでなく時計業界の歴史を変えたと言われている音叉式電子時計です。
このアキュトロンの登場で、ブローバの知名度は格段に上がり、ロゴマークには音叉マークが使用されています。
2020年には、誕生60周年を迎え、アキュトロン単体での新ブランドとして新たにデビューしました。
新モデル「スペースビュー2020」では1960年のオリジナルアキュトロンのデザインとなるスケルトン文字盤に、目を引く時計基盤のグリーンを全面にあしらっています。
発電機とモーターをあえて見せるオリジナルの意匠を引き継ぎながら、さらにインパクトのあるデザインへと生まれ変わっています。
2つ目は、カーブです。
現在でも革新的な腕時計の開発を進めるブローバが2016年に生み出したのが、世界初となるカーブしたクロノグラフムーブメントを搭載したモデル「カーブ」です。
これまでのクロノグラフムーブメントでは不可能だった人間工学に基づく、腕に沿う流線型を実現しました。
これまでの腕時計にはない心地よい着用感を実現し、更に独自の高精度クォーツを搭載しています。ブローバの革新的な技術を結晶化したモデルと言えます。
3つ目は、プレシジョニスト クロノグラフです。
一般的なクォーツムーブメントと比較して6倍の精度を誇る高精度クォーツでありながら、機械式時計のような、なめらかな秒針の動きを実現したスイープ運針を実現しています。
1/1000秒まで計測できるクロノグラフに、年差は±10秒と他を圧倒する精度です。
さらにスイープ運針は、1秒間に16ステップという細かな動きを実現しており、ブローバファンのみならずメカファンの心も掴む高い機能性を持っています。
ブローバのレディース向け定番モデルを3つ紹介します。
1つ目は、ダイヤモンドです。
名前の通り、インデックスやベゼルにダイヤモンドを散りばめたデザインで、高級感のある仕上がりになっています。
女性の腕になじみやすいローズゴールドカラーなど、ワンランク上のエレガンスな時計です。
2つ目は、クリスタルです。
クラシカルなデザインや凝ったディティールのモデルで、ダイヤモンドよりももう少し華美な装飾を施しているのが特徴です。
ドレススタイルやきらびやかな時計が好きな方にオススメです。
3つ目は、カーブです。
メンズ向け定番モデルでも紹介しましたが、レディースのラインナップもあります。
レディース時計にはインデックスにダイヤモンドがさり気なくあしらわれており、全体的にスポーティな印象ながらも、女性らしい華やかさが細かいところに表現されています。
型番(品番)とは、ブランドのモデルや種類を把握するためにつけられた識別番号です。
リファレンスナンバーと言われることもあり、時計を探すのに役立ちます。
ブローバの型番は、98R239 CURV、98A282 Marine Star、98B316 Precisionistといったように数字とアルファベットで構成されています。
型番は、裏蓋に刻印されていることが多いですが、一部には刻印されていないものもあります。
そういった場合は、ブランドの保証書を確認すると良いでしょう。
また、これからブローバの時計の購入を考えている方は、気になる時計があったら型番を控えておくと、ショップでの問い合わせやネットでの検索で探しやすいです。
今回はブローバ(腕時計)について解説してきました。
高級腕時計については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
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