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2024.06.28
目次
「ポロ」や「ラルフローレン」、これらのブランドを一度は耳にしたことがあるものの、その違いまで分かる人は少ないのではないのでしょうか。
また、「U.S. POLO ASSN.」がどういうブランドなのかを知りたい人もいるはず。
そこで今回は、以下について詳しく取り上げていきます。
それぞれのブランドの歴史や特徴などを詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
ラルフ ローレンは、アメリカの国民的なブランドと言っても過言でないほど名の知れた大きなファッションブランドです。
しかしポロとラルフ ローレンの違い、そしてU.S. POLO ASSN.とはどう異なるのかなどを知っている人は少ないかもしれません。
ここでは一つ一つのブランドを取り上げながら、その違いを探っていきます。
1967年、ラルフ・ローレン 氏が「ポロ(POLO)」というブランド名でネックウエアライン(ネクタイ)を売り出したのが始まりです。
翌年、「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」としてメンズコレクションを発表し、ブランドとして本格始動しました。
ポニーを配したロゴが象徴的な、アメリカン・トラディショナル・スタイルを体現するポロは、ラルフ ローレンのブランドの中でも原点であり中心となるブランドです。
ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)は、多くのブランドを有するラルフ ローレンの総合的なブランド名称と言えるでしょう。
ラグジュアリーで洗練されたアメリカを代表するこのブランドは、以下に挙げるような多彩なラインナップのブランドを複数持っています。
今では、世界でも有数のラグジュアリーファッションブランドの一つとして広く知られた存在です。
1890年、ポロ競技の確立のために設立された協会がU.S. POLO ASSICIATION(全米ポロ協会)です。
U.S. POLO ASSN.(ユーエスポロアッスン)は、その全米ポロ協会が認定した唯一の公式ブランドなんですね。
カジュアルでありながら伝統を重んじ、ポロ競技の理念に基づいた「クラシックなアメリカンスタイル」を世界観としています。
アイテムはメンズ、ウィメンズ、ウォッチ、バッグ、革小物などを展開、洗練されたデザインやロゴ、アメリカントラッドのテイストが人気です。
なおブランド名に「ポロ」という名称が入っていますが、U.S. POLO ASSN. とラルフ ローレンの関連性はありません。
ここで、前項で出てきた「ポロ競技」についても少し触れておきましょう。
ポロ競技とは馬に乗って行う団体球技の一種のことで、世界で最も古い歴史を持つ競技の一つとも言われています。
紀元前6世紀のペルシャ(イラン)が起源で、その後世界各国に広まっていき、近代ポロのルールは19世紀イギリスで制定されたものです。
U.S. POLO ASSOCIATIONが設立されたのも1890年ですから、伝統と歴史あるスポーツということがうかがえます。
「ポロ」の設立者であるラルフ・ローレン氏はブランド名を決める際、映画のスクリーンや雑誌「エスクアイア」の中の憧れていたライフスタイルに合う響きを持つものを探していました。
そこで、「ポロのプレーを見たことはなかったものの、ポロがそれだったんだ」とも語っています 。
1936年まではオリンピック競技でもあったポロ。
上流階級に親しまれてきたこのスポーツは、ラルフ・ローレン氏のイメージするブランドの世界観にも合致したという興味深いエピソードです。
ここでは、「ポロ ラルフローレン(POLO RALPH LAUREN)」というブランドについてさらに深く見ていきましょう。
1967年、ネクタイメーカーのボー・ボランメル社で働いていたラルフ・ローレンは、ネクタイを発表、エンパイアステートビルの一室でビジネスを始めたと言います。
それは、当時のトレンドに逆行するワイドなネクタイのコレクションでした。
翌年メンズのフルコレクションを発表、自身のブランドとして「ポロ(POLO)」を本格始動します。
ホワイトフランネルのスーツや意外性のある素材を利用したドレスシャツは業界で注目を浴び、翌1969年マンハッタンの高級デパート・ブルーミングデールズはこのラルフ・ローレンのラインを独占的に販売しました。
これは歴史あるブルーミングデールズが、デザイナーに自身の店舗をデパート内に持たせたという初めての例となったのです。
そして1971年、女性用のドレスシャツを発表します。
シャツのカフスには、今ではポロのアイコンとなったポニーの刺繍が施されていました。
その後ポロシャツ、女性用のフルコレクションを発表とブランドは次々と躍進を遂げていきます。
2008年夏の北京オリンピック以来、度々チームUSAのオフィシャルウエアサプライヤーとしてオリンピック・パラリンピックチームが着るユニフォームをデザイン 。
2006年からはテニスの4大国際大会の一つであるウィンブルドン選手権のオフィシャルウエアを手がけており、同大会のオフィシャルアウトフィッター でもあります。
こうした背景もあり、ポロ ラルフ ローレンはラルフ ローレンのブランドの中でも中心的存在であることはもちろん、世界でも有数のブランドとなっていったのです。
ラルフ ローレンには、ポロ以外にも多くのセカンドラインがあります。
商品の種類は幅広く価格帯や年齢層も多岐にわたるため、一つずつ掘り下げて見ていきましょう。
これまで見てきた通り、ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)はラルフ ローレンの原点であり中心となるブランドです。
ブランド名に「ポロ」とあるようにスポーティなテイストが特徴で、プロダクトはメンズ、ウィメンズ、キッズ&ベイビーと幅広く展開。
価格帯は、ラルフ ローレンのブランドの中でもミドルに位置しています。
参考までに、ポロ ラルフ ローレンで代表的なポロシャツの価格を見てみましょう。
価格帯 | |
キッズ&ベビー(ボーイズ) | 12,100~19,800円 |
キッズベビー(ガールズ) | 10,890~22,000円 |
レディース | 17,600~49,500円 |
メンズ | 19,800~47,300円 |
参考:RALPH LAUREN
ブランドの知名度や商品の多さも相まって、キッズからシニアまで幅広い層をターゲットとして、今では世界中の多くの人に受け入れられるブランドになっています。
ラルフ ローレン パープルレーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)は、ラルフ ローレンの中でメンズの最上位に位置するラインです。
デザイナーであるラルフ・ローレン氏こだわりの素材を用い、職人技や手作業を駆使しながら上質でラグジュアリーな製品を作っています。
個性豊かなスーツスタイルを追求して生まれたのがこのパープル レーベルです。
このラインには、ラルフ・ローレン氏が普段愛用しているスーツのモデルを形にしたものも含まれています。
以上のことからパープル レーベルはスーツスタイルが特徴であり、ラグジュアリーで価格帯も最上級だと言えるでしょう。
ちなみにラルフ ローレン パープルレーベル公式サイトによると、スーツの価格は500,000円以上するものがほとんどです。
ローレン ラルフ ローレン(LAUREN RALPH LAUREN)は、ラルフ ローレンの洗練されたラグジュアリーな世界観からインスピレーションを受けたウィメンズラインです。
上質な素材を用いながらも、カジュアルからフォーマルまでさまざまなシーンに対応するアイテムが揃っています。
ローレン ラルフ ローレンで人気がある商品を以下にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
これらを比較的手頃な価格(10,000~30,000円)で手に入れられる点が特徴であり、魅力でもあります。
エレガント、フェミニンでありながらスタイリッシュでモダンな女性像を描くローレンは、1996年デビューして2015年に日本に上陸。
20代以降の幅広い層をターゲットに、多くの女性に受け入れられているブランドと言えるでしょう。
““I have always loved clothes that were designed for a purpose…They have a timeless quality to them, which to me is very American.” (私は、目的のためにデザインされた洋服を好んできました…それらには時を超えたクオリティがあり、それは私にとっては非常にアメリカ的なものなのです(筆者翻訳))”
そんなラルフ・ローレン氏の言葉を体現したブランドがダブル アール エル(Double RL(RRL))でした。
コロラド州にある、ラルフ・ローレン夫妻が所有する“RRL(ダブル アール エル)”牧場にちなんで名付けられた このブランド。
デニムを中心に、古き良き本物のアメリカを思い起こさせるようなヴィンテージウエア、アクセサリー、ワークウエアやミリタリーをルーツとするラフなスポーツウエアなど、多くの種類の商品が揃います。
人気なのはやはりデニム関連の商品で、定番のパンツやシャツはもちろんキャップや財布などの小物類を愛用する人も多いです。
年代を問わずヴィンテージやアメリカントラッドを好む層がターゲットとなるブランドで、ディテールやワークマンシップにこだわった高い品質により、価格帯は比較的上位層に位置します。
たとえばデニムパンツだと、メンズは40,000円~、レディースは30,000円~の商品がほとんどです。
最後にラルフ ローレン コレクションを見ていきましょう。
ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAURENT COLLECTION)は、ウィメンズのコレクションラインでその最上位に位置します。
ニューヨークコレクションでは、シーズン毎にプレタポルテ(高級既成服)コレクションを発表しています。
ラルフ・ローレンが描く時代を超えたラグジュアリー、モダンでエレガントな女性像をコレクションに落とし込んだラインなんですね。
職人技を駆使し何日もかけて作られたクリスタルストーンのバッグなど、ラグジュアリーで高級感あふれるラインナップが魅力です。
シックで洗練されたラグジュアリーな世界観を持つ女性がターゲットで、価格帯は最高クラスになります。
そのためTシャツでも60,000円~、バッグは250,000円~というようなラインナップです。
この記事では、ポロとラルフローレンとU.S. POLO ASSN.の違い、ラルフ ローレンのセカンドラインを一つ一つ解説してきました。
ポロとラルフ ローレン、そして全米ポロ協会認定のブランドであるU.S.POLO ASSN.はどれも歴史が古いことをお伝えしています。
また、U.S.POLO ASSN.はラルフ ローレンとは関連性がないこともわかりました。
伝統と歴史あるポロ競技と、それらにまつわるファッションには興味深い点が多くありますね。
ラルフ ローレンのセカンドラインの章では、それぞれのブランドの特徴やターゲットを詳しくお話ししました。
アイテムの背景にあるブランドの世界観やラルフ・ローレン自身の思いを垣間見て、これからは新たな目線でショッピングを楽しめるかもしれません。
ぜひ、今後のお買い物の際の参考にしてみてください。