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2024.08.06
目次
言わずと知れた、世界的にも人気のファッションブランド『シャネル』。
人気のブランドだけに、市場には偽物も少なからず流通していると言われています。
もし本物だと思って購入したシャネルが偽物だったら、とても残念で騙された気持ちになりますよね。
偽物とわかって手放したいと思っても、取引に応じてくれる店はないと言っていいでしょう。
ではどうして市場にはシャネルの偽物が多く流通しているのでしょうか。
今回は、偽物が多い理由とそれらを見分ける方法を取り上げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、シャネルの偽物が横行している理由を以下のとおりお話していきます。
それぞれ掘り下げるので、さっそく見ていきましょう。
シャネルの偽物が横行している理由は、「人気のブランドだから」です。
シャネルは、日本では言うまでもなく世界中でも人気で、知名度も抜群ですよね。
初代デザイナー兼創業者でもあるガブリエル シャネルが築いた歴史やアーカイブは、現在も多くの人々を魅了し続けています。
だからこそ、偽物も流通してしまうんです。
人気のブランドには偽物が存在するのもある意味世の常、人の常と言えるかもしれません。
知名度の高さと人気がある分、売れやすく利益が出やすいから偽物が横行しているのだといえるでしょう。
「オンラインショップが普及した」という点も、偽物が横行している理由だといえます。
実際の店舗に行かなくても、PCやモバイルなどオンラインで気軽に買い物ができるようになりました。
しかしながら利便性の向上には、背中合わせのデメリットがあるのも事実。
オンライン上では実物の確認ができないので、情報のより詳細なチェックや偽物を見分ける冷静な視点が必要になります。
また、商品だけでなく販売業者に対する信頼度も重要な点です。
ですが、偽物を売る側はあの手この手を使ってどうにかして消費者に買わせようとするんですね。
そのため、オンライン上で100%商品の真贋を見分けるのは難しく、販売者を信頼するための判断がつかないんです。
このようにオンラインショップは実店舗との違いがあり、偽物が流通・販売しやすい要因の一つとなったといえるでしょう。
時代と共に顕著になった理由の一つに、「高品質なものを作りやすくなった」という点が挙げられます。
テクノロジーの進化により、より低いコストで高品質なものを作ることが可能になりました。
より高い技術を、偽物を作ることに使ってしまう人が増えたんですね。
テクノロジーの進化はメリットとして享受できる側面がある反面、その技術を悪用される可能性も高くなったということです。
では、実際にシャネルの偽物を見分ける際のポイントを、以下のとおり7つお伝えしていきます。
購入者の立場として、私たちは確かな情報とそれを見極める目を持つことが大切です。
なお、先に述べたとおり現在は高品質なものを作りやすくなっています。
精巧に作り込まれ、本物と見分けるのがかなり難しいスーパーコピー品と呼ばれるものもあるため、あくまで見分け方の一つとして参考にしてみてください。
それでは順を追って見ていきましょう。
偽物では“CHANEL”のロゴの細かい点が異なり、見れば容易にわかるものもあります。
購入を検討する際、まずは下記のポイントを確認してみましょう。
これらを踏まえた上で、以下の各文字の特徴を確認します。
C:切り口が平行ではなく斜めになっており、すき間を繋げるときれいな正円になる
H:横線が中央よりやや上に位置している
A:上の先端部分が平らになっている
N:Aと同様、先端部分が平らである
E:3本の横棒の長さがそれぞれ異なり、真ん中が最も短く、下が一番長くなる
なお、「L」に関しては特段見極めポイントはありません。
シャネルで使用されているファスナーは、主にEP社のものが採用されています。
そのためファスナーに「EP」の刻印があれば、本物である可能性が高いと判断できるでしょう。
しかし、そうとも言い切れないことも。
なぜなら、例えばシャネルの製品ではYKKの刻印の入ったファスナーは使用していませんが、「本物だけれど正規店以外で修理を行った結果、YKKのファスナーになっている」場合もあるためです。
とはいえ上記は例外であるため、基本的にはファスナーにEPの刻印がない、またはYKKの刻印があった場合は「本物ではない」可能性が高いといえます。
ですが、念のため他のポイントも確認したうえで総合的に判断することが重要です。
続いて、主にマトラッセなどのバッグに付いているターンロック部分を確認してみましょう。
アルファベットのCを重ねたターンロック部分は、正規品ではなめらかに美しく金メッキが施されています。
一方、偽物は見た目には問題なくても
などの粗さがみられることがあるため、触って確認することをおすすめします。
フラップ(フタ)の裏の金具のネジ部分も重要な確認ポイントです。
通常正規品は、マイナスネジが使われています。
ただ、ごく稀に一部でプラスネジが使われていることもあるのでネジ部分のみでの判断はできませんが、この部分もチェックして一つの判断材料にしてみてください。
シャネルのバッグやマトラッセなどのフラップ(フタ)の裏側には、シャネルマーク(Cを二つ重ねたマーク)が縫い込まれています。
偽物の場合、
となっていることがあります。
ただ他の項目も同様で精巧な偽物もあるため、この点のみでは判断しきれないものもあるんですね。
注意深く確認し、判断材料の一つにしてみてください。
シャネルの特徴として、洗練された上質なデザインと高品質な素材を使用しているという点が挙げられます。
例えば人気のバッグシリーズ、マトラッセであればラムスキンやキャビアスキンなど高品質な素材が使用されていますが、偽物には合皮素材が使用されていることも。
その場合、本物の革にはない合皮独特のにおいがすることがあるんです。
安価な合皮では、薬品や石油のような天然皮革とは明らかに異なるにおいが感じられます。
また、肌触りなどの質感でも同様です。
合皮素材の場合、ラムスキンを謳っている商品であれば柔らかさやしっとりとしたなめらかさが感じられません。
キャビアスキンであれば、特有のしっかりした重量感が感じられないこともあるでしょう。
実物が確認できる場合は、これらの点も判断要素の一つとしてチェックしてみてください。
ギャランティーカードは、シャネルの製品に付属している「正規品であることを証明するためのカード」です。
ギャランティカードが付属している偽物もあるため、真贋を見分ける要素がいくつか存在します。
この点も重要な要素となるため、しっかり確認しましょう。
なお、シャネル製品の一部でギャランティカードはシリアルシールと共に2021年に廃止となり、金属プレートのRFIDタグに切り替わりました。
よって、それ以後の製品には付属していないものもあります。
正規品の「1」の字体は決まっており、「1」の下に横線が入ります。
フォントの種類はゴシック体です。
偽物では明朝体も見られますので、注意して見てみましょう。
正規品では、英文中の「quality」の「ty」、「t」の横線の右側と「y」の左端がくっついています。
一方、偽物ではこの「t」と「y」が離れていることがあります。
偽物では、日本語の文章や表記が誤っていることがあります。
例えば「る」が「ゐ」になっていたり、漢字の変換を誤っていたりしますが、正規品ではもちろんこのようなミスはありません。
正規品のギャランティカードは硬い素材でできています。
一方偽物の場合、紙のように柔らかいことがあります。
シリアルナンバーの右側に、白く丸い部分があるギャランティカードがあります。
このカードを傾けると、角度によってCCマークが見えたり見えなかったりします。
これが偽物の場合、常にCCマークが見えたりホログラムではなくプリントされているだけだったりと、安価に仕上げられていることがあるんです。
この白く丸い部分があれば、ホログラムが正しく機能しているか確認してみましょう。
正規品は、ギャランティカードの裏側にブラックライトを当てると特定の行が発光します。
ただし光る行はモデルによって異なり、古い商品では発光しないものもあります。
よってこの点も判断材料の一つとして確認し、光らない場合は他の要素も見て総合的に判断しましょう。
正規品のシリアルナンバーは7〜9桁ですが、偽物にはそれ以外の桁数のものが存在します。
ギャランティカードのみが本物で、製品の方は偽物というケースもあり得るため注意が必要です。
シャネルの製品には、ギャランティカードに対応したシリアルナンバーが記載されたシールが製品内部に貼られています。
これは、「シリアルシール」と呼ばれています。
正規品のシリアルシールにも特徴があるため、ギャランティカードと併せて確認してみてください。
ギャランティカードと同じく、正規品の「1」の字体は決まっており、「1」の下に横線が入ります。
1997年以降の正規品では、「0」の内部に右上がりの斜線が入っています。
この斜線が入っていない場合は偽物の可能性もあるため、製造年と併せて他の点も注意深く確認するようにしましょう。
正規品のシリアルシールにはしっかりした粘着力があり、剥がそうとしても簡単には剥がれません。
なんとか剥がせた場合でも、本体に糊が残るなどきれいに剥がれないようになっています。
シリアルシールにブラックライトを当てると、「CHANEL」の文字が光ります。
ただし、こちらも古いモデルでは対応していない(光らない)ものもあるため、この点のみでの真贋の判断は避けることが大切です。
ここまでいくつかの見分けるポイントを解説してきましたが、古いモデルでは仕様が異なり、正規品でもチェックしたい項目自体がないものもあります。
そういったケースでも、その項目のみで判断せず複数の材料を集めて総合的に判断することが重要です。
また信頼できる中古品販売店に相談し、客観的な視点を得ることも見分ける方法の一つだといえるでしょう。
ここまで見てきた通り、シャネルは人気ブランドだけに市場には偽物が多く出回っていることがわかりました。
それに伴い、真贋を見分けるポイントが多数あるんです。
では、そもそも偽物を購入しないようにするにはどういったことに気を付けるといいのか、以下に沿ってお話していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
直営店や正規店のように、絶対に偽物を置いていない場所を選びましょう。
言うまでもなくシャネルの直営店や百貨店内の正規販売店は、信頼できる店舗ですよね。
安心してシャネルの商品を購入したい人は、まず直営店や正規店を選択肢として考えてみてください。
正規の中古品販売店も、偽物が置いてあるリスクは少ないです。
その際、以下の点に注目して購入するかどうかを決めましょう。
1.中古品販売の免許を所持しているか
中古品の購入を検討する場合、正規の中古品販売店も選択肢の一つです。
その際、中古品販売に必要な「古物商(こぶつしょう)許可証」「質屋営業許可証」を取得しているかを確認してください。
これらは、中古品を販売できるという公的な免許なので非常に重要です。
免許を取って営業しているため、信頼できる販売店だといえるでしょう。
2.日本流通自主管理協会(AACD)に所属しているか
もう一つの目安となるのが、その販売店が「日本流通自主管理協会(AACD)」に所属しているかという点です。
この協会は「並行輸入品市場での、“偽造品”や“不正商品”の流通防止と排除を目指して、1998年4月に発足した民間団体」で、AACDに入会するには厳しい審査があります。
AACDは民間団体にはなりますが、会員企業はその基準に沿った企業であるという一つの目安になるでしょう。
3.ブランド鑑定士がいる店かどうか
高級ブランド品の中古販売店には「ブランド(品)鑑定士」がいますが、それに準ずる国家資格はありません。
ただし関連する業界団体や教育機関の資格プログラムを受講して、民間資格を取得できるケースはあります。
また、先ほどのAACD(日本流通自主管理協会)が認定している「協会基準判定士」という関連資格もあります。
この資格を取得する際は、並行輸入ブランド品や中古ブランド品を取り扱うための必要な知識を習得するんですね。
そのため、協会基準判定士がいる販売店は信頼に値するでしょう。
これまでの情報を踏まえると、とくにオンライン上でのオークションやフリマサイトはリスクが高いことがわかります。
実物が確認できなかったり記載情報の真偽が疑われたりする場合は、偽物を購入してしまう可能性も秘めているわけです。
また昨今は、偽物を購入することはリスクにつながります。
令和3年5月に改正された商標法及び意匠法において、海外の事業者が模倣品を郵送等により日本国内に持ち込む行為は商標権及び意匠権の侵害行為となることが明確化されました。これを受けて、令和4年3月に関税法が改正され、海外の事業者が郵送等により日本国内に持ち込む模倣品(商標権又は意匠権を侵害するもの)は、輸入できなくなりました。
引用元:財務省関税局
上記にあるように、個人が海外の通販サイトから購入する場合も該当するため注意が必要です。
大切な買い物だからこそ、商品だけではなく販売元も確認することが偽物の購入防止へとつながります。
今回はシャネルの偽物が市場にたくさん流通している理由や、その見分け方を解説してきました。
人気ブランドのため偽物でも利益が出やすく、テクノロジーの進化により精巧なコピー品を作ることも可能なんですね。
その結果、多くの偽物が流通していることがわかりました。
とくにオンラインでは商品や情報の真偽がわかりづらいですが、それらを見分けるポイントもいくつかあります。
購入する際には、販売店も含めてチェックすることが重要です。
今回ご紹介したポイントを参考にして、ぜひシャネルの買い物を楽しんでみてください。