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天然皮革とは?合成皮革との違いや取り扱う際の注意点を解説

2024.10.08

「天然皮革ってどんな素材なの?合成皮革との違いはある?取り扱いについて注意点があるなら知りたい!」

バッグや財布などに使用される『天然皮革』

一見、どれも同じように見えてしまうため、革ごとにどのような違いがあるのかわからない人もいるでしょう。

  • 天然皮革とはどんな素材?
  • 合成皮革との違いは?
  • 取り扱う際の注意点はある?

など、知りたいことも多いはず。

そういうわけで今回は、天然皮革の特徴や合成皮革との違いについて解説していきます。

また、天然皮革を取り扱う際の注意点も取り上げるので、大切なアイテムを長持ちさせたい人はぜひ参考にしてみてください。

天然皮革とは?特徴やよく使われるアイテムを解説

天然皮革とは、動物の皮を鞣(なめ)したものを指します。

動物の皮は腐敗や変質を防ぐために加工する「鞣し」の作業が必要で、その工程を経て初めて革として使用できるようになるんです。

参考までに、天然皮革がよく使われるアイテムの例を以下に挙げます。

  • バッグ
  • 財布
  • ベルト
  • ソファ

自然な風合いと恒久性がある天然皮革は手触りが良く、時間とともに深い味わいが出てきます。

なかでも、牛や羊の天然皮革を使ったレザーのバッグや財布は使い込むほど柔らかくなり、独特の風合いが増すため愛用者が多いです。

その他にも、ワニやダチョウなどのエキゾチックレザーや馬や豚の革も「天然皮革」としてさまざまな製品に使用されています。

天然皮革と合成皮革の違いとは?6つのチェックポイントを解説

ここからは、天然皮革と合成皮革の違いについて以下6つのチェックポイントを解説します。

  • 構造
  • におい
  • 吸湿性
  • 経年劣化
  • 価格
  • 手入れの必要性

これらはバッグや財布の素材を見分けるうえでも欠かせません。

それぞれのポイントについて具体的に解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

構造

天然皮革と合成皮革の最も大きな違いは、素材自体の構造にあります。

天然皮革である動物の皮は、表面に毛穴があったり裏が起毛状態になっていたりして、ひとつとして同じものはありません。

一方で合成皮革はポリエステルやナイロンを基材としており、表面にポリウレタンや塩化ビニルをコーティングしています。

天然皮革と違い、どれも同じように作られるため個体差がないんです。

両者の構造の違いを見てみると、天然皮革は一つひとつの毛穴や繊維が細かいのに対して、合成皮革は作りが均一なところが特徴だといえるでしょう。

におい

天然皮革と合成皮革は、においにも違いがあります。

まず天然皮革は、皮を加工する際に使われるクロムやタンニンのにおいがするんですね。

また、使うほどに手の油や汚れを吸収しやすくなるため、それがにおいとなって付着することもあります。

一方、合成皮革は石油由来の樹脂を塗布していることから油のにおいがします。

もしくは、無臭であることも。

においの違いについては、天然皮革を取り扱っている店舗に行き実際に嗅いでみることで、合成皮革との差がわかるようになるでしょう。

吸湿性

天然皮革と合成皮革では、吸湿性にも大きな違いがあります。

天然皮革は動物の皮膚が持つ自然な吸湿性により、湿気を吸収しつつ水分を放出するんですね。

ただし、雨や雪の日に使うと革が必要以上に水分を吸収してしまい、シミになりやすいです。

一方、合成皮革は表面をコーティングしているため吸湿性がなく、水濡れに強いのが特徴。

手入れは簡単ですが、天然皮革のように馴染むことがないため柔軟性がなく、通気性も悪いといえるでしょう。

経年劣化

経年劣化の仕方も、天然皮革と合成皮革で大きく異なります。

天然皮革は使い込むほどに風合いが増すため、色合いや質感に深みが出る「エイジング」といった素材ならではの特徴を楽しめます。

シミやひび割れなどを防ぐ対策をしっかり行えば、長年使い続けられるでしょう。

対して合成皮革によく使われるポリウレタンは、空気中の水分と結合して劣化していくんですね。

経年劣化によって表面が剥がれたりひび割れたりするため、一般的に合成皮革の寿命は2~3年といわれています。

ひとつのアイテムを長く使いたいと考えている人は、天然皮革を選ぶといいでしょう。

価格

天然皮革と合成皮革には、価格面にも明確な違いがあります。

天然皮革は希少性の高い素材が多いだけでなく、製造過程に手間と時間を要するため一般的に高価です。

希少な動物の皮を使用した場合や、特定の技術で加工された製品はより高価になることも。

一方、合成皮革は大量生産が可能なため、安価に提供されることが多いといった特徴があります。

ただし天然皮革は高価だとはいえ、使用できる年数を考えるとコストパフォーマンスが高いのかもしれません。

手入れの必要性

天然皮革の商品を長くきれいな状態で愛用するためには、定期的な手入れが欠かせません。

保存時には専用のクリームやオイルで保湿し、柔らかさを維持する必要があります。

また天然皮革は合成皮革に比べて湿気や汚れに弱いため、保管場所にも注意が必要です。

高温多湿な場所を避け、直射日光に当たらないようにしましょう。

一方、合成皮革は天然皮革ほど神経質になる必要がなく、特別な手入れは不要です。

基本的には使用後に乾いた布で拭くだけで済むため、非常に扱いやすいところがメリットだといえるでしょう。

とはいえ、少しでも長持ちさせるために天然皮革と同様、高温多湿や直射日光を避け風通しのいい場所に保管することをおすすめします。

天然皮革を取り扱う際の注意点

天然皮革を取り扱う際の注意点は、以下の通りです。

  • 雨や雪の日には極力使わない
  • 長時間日光や照明に当てない
  • ドライヤー等で急激に乾かさない
  • 摩擦による色落ち・色移りに注意する
  • 保管の仕方に注意する

天然皮革は基本的にデリケートなため、普段から取り扱い方法に配慮する必要があります。

それぞれのポイントをしっかり押さえて、大切な天然皮革のアイテムを長く愛用できるようにしましょう。

雨や雪の日には極力使わない

天然皮革は水に弱く、雨や雪の日に使用するとシミや変色の原因になります。

水分が染み込みやすいため、乾燥後に革が硬くなったりしわができたりしないよう注意が必要です。

防水スプレーを使用することである程度の防水効果は期待できますが、完全に水気を防ぐのはむずかしいんですね。

そのため、雨や雪の日はできるだけ使用しないことをおすすめします。

どうしてもの場合は、濡れたときにすぐに対処できるよう乾いた布を用意しておきましょう。

そして使用後は毎回自然乾燥させつつ、専用のクリームで保護すると劣化を防げます。

長時間日光や照明に当てない

天然皮革は、長時間日光や強い照明にさらされると色あせや劣化が進行します。

とくに日光に含まれる紫外線は、天然皮革の色素を破壊して変色や乾燥を引き起こすんです。

強い照明も直射日光ほどではないものの、天然皮革の退色を起こす原因に。

そのため天然皮革のアイテムを保管するときは、直射日光や強い照明を避けて風通しの良い場所を選ぶようにしてください。

ドライヤー等で急激に乾かさない

万が一天然皮革のアイテムが濡れた場合、ドライヤー等で急激に乾かさないようにしましょう。

というのも、天然皮革は熱に非常に弱いから。

ドライヤーやヒーターを使用してしまうと、革がやけど状態になり表面がひび割れたりガサガサになったりするんですね。

そのため天然皮革を乾かすときは、濡れた部分を乾いた布で優しく押さえて水分を吸収させた後、風通しの良い場所で陰干ししましょう。

急激な乾燥は天然皮革の寿命を縮めるので、濡れてしまっても焦らず慌てず対処することが大切です。

摩擦による色落ち・色移りに注意する

天然皮革は、摩擦により色落ちや色移りが発生することがあります。

なかでも濃い色の革製品は、白や薄い色の衣服などに触れると色移りしやすいです。

ショルダーバッグのストラップ部分など、体と密着する部分は摩擦が起きやすく色落ちが進行しやすいといった特徴があります。

革製品だけでなく、洋服やその他のアイテムを守るためにも取り扱いには注意しましょう。

摩擦が起きやすい箇所に専用のクリーム等を塗り、革の柔軟性を保つことで色落ちや色移りを防ぎやすくなります。

保管の仕方に注意する

天然皮革製品を長く美しく保つためには、適切な場所や方法での保管が欠かせません。

購入時に付いている袋や不織布の袋に入れて保管することで、革の表面に発生しやすい湿気やカビを防ぎやすくなります。

通気性の悪いビニール袋は湿気がこもって変色や変質の原因になるため、避けてください。

また、直射日光が当たる場所や高温多湿の環境も避けて保管するようにしましょう。

さらに、天然皮革製品は形崩れを防ぐためバッグや靴などに詰め物をして保管するのがおすすめです。

定期的に風通しの良い場所で陰干しするなどの工夫を行い、革が劣化しないよう配慮しましょう。

まとめ

今回は、天然皮革の特徴や合成皮革との違い、保管するときの注意点について解説しました。

天然皮革と合成皮革の違いを把握したうえでアイテム選びをすると、「こんなはずじゃなかった」といった失敗を防げるはずです。

なお天然皮革は合成皮革に比べて高価である一方、湿気や強い日差しに弱いため、長持ちさせるには一定のコツを知っておく必要があります。

本記事でお伝えした保存方法をしっかり押さえつつ、天然皮革を長く愛用できる工夫をしてみてください。