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2024.10.15
目次
「韓国アイドルをハイブランドの広告で見かけるけれど、なぜ彼らがアンバサダーになるのかな?」
今や韓国アイドル隆盛の時代で、彼らの人気は世界的なものです。
TVやSNSなどあらゆるメディアで韓国アイドルを見ない日はありませんが、なぜ彼らが多くのハイブランドのアンバサダーをつとめているのでしょうか。
など、気になることも多いはず。
そういうわけで今回は、『韓国アイドルがハイブランドのアンバサダーになる理由』を取り上げます。
また、誰がどのブランドのアンバサダーになっているかも詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
ここからは、韓国アイドルがハイブランドのアンバサダーになる理由を、以下のとおりお伝えしていきます。
これらを読み進めることで、ハイブランドが韓国アイドルをアンバサダーに起用する理由に納得できるはずです。
それではさっそく見ていきましょう。
韓国アイドルは、SNSでの影響力が非常に大きいことが理由として挙げられます。
彼らがSNSに投稿すると、莫大な数のインプレッション(コンテンツがユーザーの目に触れた回数)を稼ぎ出すんですね。
これはブランドや商品の認知度を上げる際、とても大きな広告効果につながります。
また、現在SNSはメディア(TV、インターネット、YouTubeなどの報道媒体)のひとつとして認識されています。
それゆえハイブランドにとってはもちろん、多くの企業やブランドでもSNSでの影響力が重視される時代になってきているんです。
以上のことから、韓国アイドルはハイブランドから注目されています。
韓国がハイブランドの主要消費国である点も、韓国アイドルがアンバサダーになる理由のひとつです。
2022年、韓国は米国・日本・欧州諸国を抜いて1人当たりの高級ブランド品消費額が世界第1位でした。(参考:dataSpring)
韓国でのハイブランドの売り上げは年々伸びており、さらにこの先の見通しも明るいものです。
つまりハイブランドにとって、韓国は近年とても重要な市場なんですね。
このような背景も、韓国アイドルがハイブランドのアンバサダーに起用される一因になっているといえるでしょう。
K-POPアイドルがハイブランドのアンバサダーに起用される理由に、「世界中で人気だから」という点が挙げられます。
そもそもK-POPアイドルは世界で活躍することを前提に育成されているため、英語や日本語など複数の言語が堪能なんですね。
SNSの投稿やリアルなコミュニケーションも複数の言語でしているため、世界中に多くのファンを抱えているんです。
彼らの人気とコミュニケーション力は、ハイブランドにとって魅力的な要素だといえます。
また韓国アイドルは、エンターテインメントの世界を飛び越えて、社会的活動にも関わるようになってきています。
以下はその一例です。
BTSとバイデン大統領が会談 – 2022年6月
BLACKPINK、チャールズ国王から名誉大英勲章を授与 – 2023年11月
このような活動も、韓国アイドルの世界的な人気があってこそなんですね。
以上の理由から、韓国アイドルがハイブランドのアンバサダーに次々と指名されるに至っています。
韓国アイドルがハイブランドのアンバサダーをつとめる理由がわかったところで、実際にアンバサダーになっているグループをピックアップしました。
誰がどのブランドのアンバサダーなのかを詳しくお伝えしていくので、さっそく見ていきましょう。
なお、一部コスメや国際会議のアンバサダーも含まれているので、あわせてご覧ください。
名実ともに韓国アイドルグループとしてナンバーワンのBTSは、2013年にデビューした7人組男性アイドルグループです。
当初は「防弾少年団」というグループ名でしたが、2017年世界進出を視野に入れ「BTS」に変更しました。
実力派のBTSは、ダンスパフォーマンスにとりわけ定評があります。
またSNSをうまく活用して人気を得てきたことで、韓国アイドルの中では先駆的なグループ。
現在はグループ活動休止中で、2025年に活動再開予定となっています。(2024年9月現在)
彼らがどのブランドのアンバサダーなのか、以下を見てみましょう。
【グループ】
【個人】
2020年11月にデビューした7人組男性アイドルグループ、ENHYPEN(エンハイプン)。
グループ名の「ENHYPEN」は、連結記号「ハイフン」(韓国読みでハイプン)のように音楽を通じて人と人、世界と世界をつなげるという思いが込められています。
彼らは、韓国のサバイバルオーディション番組を勝ち抜いてきました。
7人全員のヴィジュアル偏差値が高く、優れた実力を持ち合わせたK-POP界を牽引するグループです。
それでは、彼らがアンバサダーをつとめるブランドをご紹介していきます。
【グループ】
【個人】
NCTは、2016年4月にデビューした男性アイドルグループです。
グループ名の「NCT」は、「ネオ・カルチャー・テクノロジー(Neo Culture Technology)」の略。
「解放」と「拡張」がグループテーマの彼らは、メンバー数の制限がないという新しい概念を持っています。
メンバーは韓国・日本・中国・アメリカ・カナダ・タイ・マカオ・台湾と多くの国籍が集まっていて、国際的なんですね。
現在は25人が所属し、コンセプトごとにメンバーを選抜して活動しています。
NCTのメンバーがアンバサダーをつとめるブランドは、以下のとおりです。
【個人】
Stray Kids(ストレイキッズ)は、2018年にデビューした韓国人6人、韓国系オーストラリア人2人で構成される8人組男性グループ。
グループ名の意味は、「彷徨(さまよ)う子どもたち」です。
「決められた枠に囚われず、個性と自由奔放な魅力を発信する」という思いが込められています。
メンバー自らが、ほぼ全ての楽曲のプロデュースを手がけるセルフプロデュースグループでもあります。
2023年アメリカのTIME誌の「次世代のリーダー」に選出されたのは、2018年のBTSに次ぐ大きなトピックでした。
それでは、Stray Kidsがアンバサダーをつとめるブランドを見ていきましょう。
【個人】
RIIZE(ライズ)は、2023年9月にデビューした7人組男性グループです。
韓国人5人、韓国系アメリカ人1人、日本人1人で構成されています。
グループ名の「RIIZE」は、「成長する」という意味の「Rise」と「実現する」という意味の「Realize」を組み合わせた造語なんですね。
「一緒に成長して夢を実現し、進んでいくチーム」という意味を込めて名付けられました。
同じ所属事務所であるSMエンターテインメントの、NCTを脱退したショウタロウとソンチャンが所属しているなど、話題の多い旬なグループです。
RIIZEは以下のとおり、グループでアンバサダーをつとめています。
【グループ】
NewJeans(ニュージーンズ)は2022年7月にデビューした、韓国人3人、オーストラリア系韓国人1人、ベトナム人1人の5人組多国籍ガールズグループです。
グループ名であるNewJeansは、ファッションアイテムのジーンズに由来しています。
NewJeansはデビュー後約9ヶ月で、メンバー全員がハイブランドのアンバサダーとして活動することになった経歴を持っているんです。
デビューするやいなや人気を集めた彼女たちの影響力は、韓国アイドルの中でも群を抜いています。
それぞれのメンバーが、どのブランドのアンバサダーをつとめているかを見てみましょう。
【個人】
BLACKPINK(ブラックピンク)は、2016年8月にデビューした4人組女性グループです。
彼女たちは、女性音楽グループとして世界最大のファン数を有しています。
そんな背景もあり、2020年米ブルームバーグ誌から「世界で最も影響力のあるポップスター」に選ばれました。
エンターテインメントを超えた、世界的な知名度も抜群です。
個人を含めたSNSの総フォロワーは4億人を超え、YouTubeの登録者数はアーティストとして最大である9400万人を保持しています(2024年9月現在)。
メンバーそれぞれ得意な分野があるため、グループリーダーを決めていないのも特徴です。
BLACKPINKがアンバサダーをつとめるブランドを見てみましょう。
【グループ】
【個人】
2015年10月にデビューした、9人組女性グループのTWICE(トゥワイス)。
サバイバルオーディション番組で合格した韓国人5人、日本人3人、台湾人1人で構成されています。
グループ名「TWICE」は、英語で「2回」や「2度」を表しており、「いい音楽で1度、素晴らしいパフォーマンスで2度魅了させる」という意味なんですね。
2017年に第68回NHK紅白歌合戦に初出場、2018年には「日本レコード大賞」優秀作品賞を受賞するなど、日本での活躍も目覚ましいグループです。
各メンバーがアンバサダーをつとめるブランドを見ていきましょう。
【個人】
2022年5月にデビューした、5人組ガールズグループLE SSERAFIM(ル・セラフィム)。
韓国人2人、韓国系アメリカ人1人、日本人2人から構成されています。
グループ名「LE SSERAFIM」は、「IM FEARLESS」をアナグラム(文字の順序を並べ替えた)させた名前。
世間からの視線に惑わされずに恐れることなく、前に進んでいくという強い意志を表現しています。
そんな意志を視覚化したLE SSERAFIMのロゴは、世界3大デザイン賞の「レッド・ドット・デザイン賞 2022」にて、ブランドデザイン&アイデンティティ本賞を受賞しています。
以下は、LE SSERAFIMがアンバサダーをつとめるブランドです。
【グループ】
【個人】
IVE(アイヴ)は、2021年12月にデビューした韓国人5人、日本人1人の6人組女性グループです。
グループ名には、完成型のガールズグループとして「私、そして私たちが持っているものをIVEらしい堂々とした姿で見せる」という決意が込められています。
デビュー当時、全員がセンター級のヴィジュアルを持っていることも話題になりました。
パフォーマンスの実力も抜群で、1stシングル「ELEVEN」はわずか1週間で音楽番組のランキング1位を獲得。
これは韓国のガールズグループ史上最速記録でした。
2022年には第73回NHK紅白歌合戦にも出場しています。
それではIVEがアンバサダーをつとめるブランドを見てみましょう。
【グループ】
【個人】
aespa(エスパ)は、2020年11月にデビューした4人組多国籍アイドルグループです。
韓国人2人、日本人1人、中国人1人で構成されています。
グループ名の「aespa」は、「Avatar X Experience」を表現した「æ」と、「両面」を意味する「aspect」を掛け合わせた造語です。
若者層から大人気のaespa。
2021年6月~2022年5月の期間、YouTubeチャンネルで最も再生数の多い韓国のガールズグループ1位に輝いています。
4人全員がメインダンサー・ボーカル・ラッパーを務められるほど高いパフォーマンス力を持ち、一度聴いたら病みつきになる楽曲が持ち味です。
以下、aespaがアンバサダーをつとめるブランドをご紹介します。
【グループ】
【個人】
2018年5月にデビューした5人組女性グループの(G)I-DLE(アイドゥル/ジー・アイドゥル)は、韓国2人、タイ1人、中国1人、台湾1人の5人で構成されています。
通常かっこ内は省略して「アイドゥル」、日本での活動では「ジー・アイドゥル」と読みます。
「自主制作アイドル」としてメンバーも楽曲制作に携わるという、韓国アイドルの中でも異彩を放つグループ。
中毒性のある楽曲と個性あふれるパフォーマンスで、デビューからわずか20日で音楽番組1位を獲得するなど、華々しいスタートを切りました。
現代の若者の苦悩を代弁するような、ストレートな歌詞にも共感が集まっています。
それでは、メンバーがアンバサダーをつとめるブランドを見てみましょう。
【個人】
数多くのK-POPアイドルがハイブランドのアンバサダーをつとめ、世界的に活躍していることがわかりました。
若年層を中心に、世界中で人気を牽引している彼らの影響力は凄まじいものです。
そんなアイドルの影響を受けて、ハイブランドを購入する若年層もいます。
いわゆる「推し」のアイドルがアンバサダーをつとめるブランドの広告は、自然と目に入ってくるもの。
彼らが身に付けているものはかっこよく見え、欲しくなってしまうんですね。
「推し活」にハマると、推しに関わるものなら何でも購入する人もいるほどです。
なお、以下の記事で推し活について解説しています。
「応援消費が広がる時代。ハイブランドを購入する基準も新たな変化へ」
ぜひこちらも読んでみてください。
推しでなくてもZ世代(※)などデジタルネイティブの若者は、日頃からSNSやYouTubeから多くの情報を取り入れています。
(※Z世代とは、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代のことで、2024年現在13歳~29歳前後の年齢層に当たります。)
これらの事情により、若年層がハイブランド品を購入する機会が増えてきているんです。
韓国アイドルの世界的な人気と活躍は、日本にも影響を及ぼしています。
日本の若者も、韓国アイドルの影響を受けてハイブランドを買うようになった事例が増えているんです。
韓国アイドルが発信する情報は世界的なトレンドで、「最先端」「おしゃれ」とポジティブに捉えられています。
若者を中心にファッションや持ち物、ヘアスタイルなど韓国発のトレンドが取り入れられる時代。
韓国アイドルに詳しくなくても、誰もがあらゆるところで彼らの影響を感じずにはいられないはずです。
今回は、『韓国アイドルがハイブランドのアンバサダーになる理由』を中心にお話してきました。
また、実際に誰がどのハイブランドのアンバサダーをつとめているかも取り上げています。
そんな韓国アイドルの影響を受けて、若年層がハイブランドを購入する機会が増えてきているんですね。
影響はそれだけにとどまらず、日韓交流や韓国文化への理解などなどあらゆる分野に及んでいます。
今後は、ハイブランドの広告で韓国アイドルの姿を目にしたら、少し違った目線で見られるかもしれません。