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2024.11.08
目次
女性を中心に幅広い層で人気がある『ロエベ』。
ロエベの名を聞いたことがあっても、ブランドの起源や独自の特徴については知らない人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ロエベの歴史や特徴、おすすめのバッグシリーズを紹介していきます。
ロエベについて知ることでブランドに愛着が湧き、お買い物の際に実物を見たくなるかもしれません。
家族や友人との会話のネタにもなるでしょう。
ロエベについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
1846年、スペインの首都マドリードで創業したロエベは、当初は地元の職人技術を活かした小さな皮革工房からスタートしました。
ここからは、そんなロエベの歴史を以下の順にひも解いていきます。
ちなみにロエベはスペイン発祥のブランドですが、名前の起源はドイツにあります。
これは、ドイツの皮革職人である『エンリケ・ロエベ・ロスバーグ』の名前がブランド名になったためです。
このようにロエベの歴史を知ることで、今持っているアイテムへの愛着が湧いたり他の商品が欲しくなったりするきっかけになるかもしれません。
それではさっそく見ていきましょう。
ロエベは、1846年にスペイン・マドリードにあるロボ通り(現在はエチュガライ通り)にて、スペイン人の職人達が立ち上げた小さな皮革工房がルーツ。
当初は現在のようにアパレル製品は扱っておらず、財布やシガレットケース、ジュエリーケースなどの革小物のみを取り扱っていました。
1872年にドイツのエンリケ・ロエベ・ロスバーグが工房を見学すると、熟練した職人技と卓越した品質に深い感動を覚え、提携することを決意します。
そして、彼自身の名が入った『ラグジュアリー・レザーハウス・ロエベ』を立ち上げ、正式にブランドを設立しました。
1892年には、マドリードの流行の発信地であるプリンシペ通りに大型の店舗併設型の工房『Eロエベ ブティック』をオープン。
当時のスペインでは珍しい商品を陳列するスタイルで、広く話題になりました。
この頃から、すべての製品に「Leather Goods Factory(レザーグッズファクトリー)」というエンブレムが刻印されるようになります。
また、女性用ハンドバッグのデザインを開始したのもこの頃です。
1905年、コンキスタ公爵夫人の推薦によりロエベはスペイン王室に紹介されます。
その後、アルフォンソ13世からスペイン王室公認業者として認定されたんですね。
王室御用達の称号を得たことで、ロエベはより一層の評価を得るようになりました。
こうして、国内での確固たる地位を築き上げていくんです。
ロエベは国内での事業拡大を進めるべく、1910年にバルセロナに2号店をオープン。
それ以降、国内の主要都市に続々と店舗を展開していきます。
1939年には、建築家フランシスコ・フェレール・バルトロメのデザインにより、マドリードの中心街にグランヴィア店がオープンしました。
後に、外部からの視線をカーテンで遮りつつも、ディスプレイされた製品を効果的にアピールできるような半円形の窓を設置。
これにより、訪れる人々が外観からもラグジュアリーな雰囲気を感じ取れる店舗デザインとなり、ブランドイメージを視覚的に強化することに成功したんです。
また、クリスチャンディオールやクロエなどのハイブランドが店舗に並び、当時としては珍しいセレクトショップのような存在になっていました。
1945〜1978年にかけては、アーティスティックディレクターのホセ・ペレス・デ・ロサスがウィンドウディスプレイの設計に携わります。
創造性豊かで芸術的なウィンドウによって、人々の心を魅了しました。
1960年代になると、首都の中で最も高級なエリアとして知られているマドリードのゴールデンマイル地区のセラーノ通りに店舗をオープン。
建築に携わった当時の革新的な建築家の一人であるハビエル・カルバハルは、北欧スタイルを参考にロエベにひねりを加えました。
そして、王室の伝統的な避暑地であるサン・セバスティアンをはじめ、ビルバオやバレンシアなどにも立て続けに新店舗をオープンするんです。
1963年には、ロンドンに海外進出します。
そして、1965年になると4代目オーナーであるエンリケ・ロエベ・リンチがウィメンズ・プレタポルテに参入。
しかし本格始動していなかったため、作品に関する記録はほとんど残っていません。
1970年代になると、ロエベは世界的に拡大していきます。
1973年には東京などの世界中の首都に進出し、アジア各地には30店舗以上を展開しました。
世界に拡大するなか、1970年にロエベの象徴ともいえるアナグラムのモチーフを創案。
4つの「L」が特徴的なモノグラムであるアナグラムは、デザイナーのヴィンセント・ヴェラによって生み出されました。
さらに1975年には、ブランドのアイコンバッグであるアマソナを展開したんですね。
1985年にルイ・ヴィトンがロエベの株主になると、さらに店舗展開を進めます。
すでにヨーロッパのいくつかの都市で成功を収めていましたが、日本やシンガポールなどへの新店舗展開により、ますます存在感を大きくしていきました。
ロエベは1996年、LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)グループの傘下に入ると、新鋭のデザイナーを起用し、本格化していなかったプレタポルテにも注力します。
2013年には、ジョナサン・アンダーソンがクリエイティブディレクターに就任。
翌年の2014年にロゴを含む新たなブランドアイデンティティを発表し、広く称賛を浴びたんです。
2015年には、ジョナサン・アンダーソンがロエベではじめてデザインしたパズルバッグが発売となります。
2023年には、となりのトトロや千と千尋の神隠しに続く、ハウルの動く城のカプセルコレクションを発表しました。
キャラクターや映画のシーンを忠実に再現しているのが特徴です。
こうしてロエベは、長い年月をかけて培われたクラフトマンシップとデザイン力が結実し、今や世界のラグジュアリーブランドの一角を占めるまでに成長しました。
170年を超える伝統を持つロエベの強みは、以下の3つの点に集約されます。
これらの特徴があることにより、ラグジュアリーブランドとして多くの人から長く愛されているんです。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
「マスターオブレザー」として皮革製品の頂点に君臨しているロエベ。
マスターオブレザーの名に恥じない、レザーへの強いこだわりが製品に反映されています。
有名なのが、ナッパラムスキンと呼ばれている生後1年以内の子羊の皮を使用していること。
薄くて軽く、柔らかな手触りをしているのが特徴で、ロエベでは独自の製法でなめし加工を施しているんですね。
そしてその中から厳選し、実際に使用するのはわずか数%だといわれています。
このようにロエベは、素材選びから製造工程まで妥協のない品質管理を行い、徹底的にこだわり抜いたレザー製品を生み出しているんです。
ロエベは小さな工房を始めたころから、一貫してクラフトマンシップを重視しています。
ジョナサン・アンダーソンが「クラフトはロエベのエッセンスです」と語るように、職人の技術を重んじているんですね。
さらに、最新技術を独創的な発想で組み合わせることで新しいデザインを融合し、唯一無二のアイテムを作りあげています。
豊かなクラフトマンシップが次の世代へと忠実に継承され続けるからこそ、ブランドの精神として生きていることがわかります。
今後もロエベは、伝統を大切にしつつ現代的なアイテムを生み出していくはずです。
ロエベはこれまで何度かブランドロゴを変更していますが、それはこだわりがあるからこそなんですね。
たとえば1970年に発表した、ロエベの象徴ともいえるロゴである「アナグラム」。
スペインの画家ヴィンセント・ヴィラによって新しくデザインされたもので、従来の「LOEWE」という文字をそのままロゴに使用していたものから変更されました。
筆記体のLを上下左右対象に並べてくっつけたロゴは、最高級レザー品質保証のマークとしても位置づけられています。
そして2014年にはジョナサン・アンダーソンによって、線が細く見えやすいシンプルなロゴに変更されます。
これによりロゴが見やすくなっただけではなく、よりモダンな印象を与えターゲット層を広げることに成功しました。
ロエベのアイテムの中でも特におすすめするのは、次の5種類のバッグシリーズです。
上記の5つは人気が高く、高額査定を期待できるバッグシリーズでもあります。
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
2016年に登場した『ハンモック』は、登場以来そのユニークな形状と多機能性が注目され、今やロエベの新たな定番アイテムとなっています。
最新のカッティング技術と職人の手作業によって、丁寧に作られているのが特徴です。
中央部分には切れ込みを入れ、サイドにあるマチやファスナーで形を変えられる仕様に。
サイドを大きく広げて、ハンモックのような形状にできるユニークな作りです。
取り外しできるストラップがついているため、ハンドバッグやショルダーバッグ、クロスバッグなど異なる使い方ができます。
『パズル』は、ジョナサン・アンダーソンがロエベで初めてデザインしたバッグです。
日本の折り紙からインスピレーションを受けたパズルは、75のレザーパーツをパズルのように組み合わせて作られています。
精密で幾何学的なデザインで、独特なキューブ状の構造をしているのが特徴。
エンボス加工が施されたアナグラムが、さりげなくお洒落なアイテムです。
サイズやカラーバリエーションなどが豊富に展開されているため、どれにしようか迷ってしまうかもしれません。
別売りのストラップやチャームで、バッグの雰囲気を変える楽しみ方もおすすめです。
1975年に発売された『アマソナ』は、長年愛されているロエベのアイコンバッグ。
現在はスクエア型の形状で角が丸みを帯びており、普段使いでもビジネスシーンでも使える優れものです。
アマソナの魅力は、形状がしっかりと保持されるため、型崩れが起こりにくい点にあります。
また、内部構造が工夫されており、多くの荷物をスマートに収納できることも大きな利点です。
付属されているショルダーストラップは、さまざまなシチュエーションで活躍してくれます。
なおアマソナの名前の由来は、ギリシャ神話に登場する『アマゾネス』です。
当時のスペインでは自由な生き方を目指す女性が多く、そんな女性に贈るアイテムとして考案されました。
バッグが誕生した背景を知るのも、楽しみのひとつですね。
『スクイーズ』は、民族調デザインを取り入れたボヘミアンスタイルとNYソーホー地区のソーホースタイルが合わさった、革新的な「ホーボースタイル」のアイテム。
美しいフォルムのドレープと、独自のドーナツチェーンが特徴的です。
見た目に反してドーナツチェーンは軽いため、バッグの重さを軽減してくれます。
また長さを調整できるため、ショルダー掛けやハンドル持ち、クロスボディとして使用できるのが嬉しいポイントです。
バッグ上部の片面が深めのUラインになっており、肩にかけたときにボディーに優しくフィットするように設計されています。
1984年に展開された『フラメンコ』は、スペイン民族舞踊フラメンコで使うカスタネットからインスピレーションを得たバッグ。
ナッパラムスキンの柔らかさや、美しいフォルムで人気を集めています。
サイドのドローストリングを絞れば巾着型、緩めればスクエア型になる、ひとつのバッグで違った表情を楽しめるアイテムです。
定番のラージタイプ、ハンドルが長いトートバッグ、コンパクトなサイズ感のクラッチなど豊富な種類のバックが展開されています。
今回はロエベの歴史的背景や特徴、そしておすすめのバッグシリーズについて詳しく紹介しました。
クラフトマンシップに裏打ちされた高品質なレザー製品は、長く愛用される価値があります。
多くのファンを魅了しているバッグシリーズが多数あり、機能性にも優れているので気になるアイテムが見つかるはずです。
また、本記事で紹介した5つのラインは高額査定される可能性があります。
ご自宅に使用していないものがあれば、ぜひ一度エコプラスに持ってきてみてくださいね。