知恵袋ブログ
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2024.12.13
目次
近年、大人の女性からの人気を集めている『ヴィンテージバッグ』。
「周りに持っている人がいるから気になる」
「憧れのブランドバッグが安く買える」
などと思っている人もいるのではないでしょうか。
たしかに周りと被りにくく、定価よりも安く購入できるヴィンテージバッグは魅力的ですよね。
しかし、ヴィンテージバッグのほとんどは中古品なため、購入時に気をつけるべきポイントがあるんです。
そこで今回は『ヴィンテージバッグの選び方や注意点』を解説していきます。
人気の理由やおすすめのヴィンテージバッグも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ヴィンテージバッグとは「製造から20年以上経過したバッグ」のことです。
明確な定義はないため、製造から30〜99年経過したもののことをヴィンテージバッグと呼ぶこともあります。
フランス語で「ワインを造るためのぶどうを収穫すること」を意味するvendange(ヴァンダンジュ)が、ヴィンテージ(vintage)の語源。
ちなみに、ヴィンテージ(vintage)の「vin」はワイン、「age」は年齢という意味です。
言葉の意味が示す通り、もともとはワイン用ぶどうの収穫年を表したものでした。
ワインの完成度はぶどうの品質に左右されるため、上質なぶどうが収穫できた当たり年が明記されているワインが「ヴィンテージ」と呼ばれるようになったんです。
次第に高品質で価値があり、実用的な古いものもヴィンテージと呼ぶようになり、ファッションでも使用されるようになりました。
ヴィンテージと似たような言葉に「アンティーク」がありますが、実は意味合いは異なります。
アンティーク(Antique)の語源は、ラテン語で「古い」を意味する「Antiquus(アンティクウス)」で、フランス語で古美術や骨董品を意味します。
1934年に制定されたアメリカの通商関税法によって、アンティークの定義が定められているので紹介します。
「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」
引用:西洋アンティーク鑑定検定試験協会
ただし、これはあくまでアメリカの通商関税法による取り決めであり、アンティーク品の本場であるヨーロッパでは明確な定義はありませんでした。
しかし、日本も参加しているWTO(世界貿易機関)が通商関税法の定義を採用したことで、アンティークという言葉は国際的なものに変わっていくんです。
ただしアンティークは芸術様式を境にして区別されることもあり、100年以上経過していない次のような芸術様式をアンティークと呼ぶこともあります。
そのため、アンティークもヴィンテージと同様に明確な定義はなく、あくまで表現であいまいなものだということを覚えておくといいでしょう。
最後にヴィンテージとアンティークの違いを表にまとめたので、参考にしてみてください。
ここでは、ヴィンテージバッグの人気が高まっている理由を3つ取り上げます。
ヴィンテージバッグには、ファッションをより楽しめる魅力が詰まっているんですね。
それではひとつずつ見ていきましょう!
ヴィンテージバッグは現在製造されていないものが多いことから、希少価値があります。
今では販売されていないデザインやパーツのアイテムは周りの人と被りにくく、そこに魅力を感じる人もいるでしょう。
また当時のトレンドが反映されているアイテムをファッションに取り入れることで、自分だけのスタイルを作れます。
そもそも市場に出回っているヴィンテージバッグの数は少なく、状態のいいアイテムも少ないんですね。
そういった点に注目が集まり、限りあるアイテムの争奪戦になることも。
自分好みのヴィンテージバッグに出会えると、一生大切にしたくなりますよね。
ヴィンテージバッグが人気なのは、「定価よりも安く買えることが多いから」です。
現在ハイブランドのバッグは価格改定が行われ、わずか数年で軒並み値上がりしています。
ヴィンテージバッグの価格も上昇しているものの、現行品よりも価格上昇の影響を受けにくいため安く買える傾向です。
また、品物の状態やモデルによっては格安で販売されていることも。
できるだけ安く購入したい人は、「掘り出し物感覚」でヴィンテージバッグを見つけられる可能性があります。
ただし最近はヴィンテージバッグの人気が高く、価格が高騰しているアイテムもあるんですね。
とくに、廃盤になっているアイテムにその傾向がみられます。
そのため、すべてのヴィンテージバッグが定価よりも安く買えるわけではないことを覚えておきましょう。
高品質で長く愛用できるのも、ヴィンテージバッグが人気がある理由です。
素材や金具の品質が高く職人が手作業で製作していることから、時間が経っても劣化が少なく色あせないアイテムが多いんですね。
また、ヴィンテージバッグは基本的に定番ラインのアイテムが多いため、古くても違和感なく使用できます。
さらにレザーのヴィンテージバッグだと、新品には出せない使い込まれた味を感じられます。
あえてレトロな雰囲気を前面に押し出し、ワンランク上のオシャレを楽しむのもおすすめです。
このように製造から長い年月が経っていても高品質な状態を維持できるのは、ハイブランドのヴィンテージバッグならではといえるでしょう。
魅力いっぱいのヴィンテージバッグを選ぶ際の注意点を4つお伝えしておきます。
それぞれ詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ヴィンテージバッグは、バッグの状態を確認してから購入しましょう。
というのも同じアイテムでも状態が異なり、傷やほつれ、色あせや汚れなどが発生することがあるからです。
とくに擦れやすいハンドルやバッグの角の部分は、しっかり確認すべきポイント。
傷や色あせなどをごまかすために、リカラー(塗装)しているものもありますが、このような商品は選ばないようにしてください。
もしハイブランドの直営店以外で修理した場合、「模倣品」として取り扱われることがあるからです。
とはいえ、どこで修理したかは私たちにはわからないことがほとんど。
なので、なんとなく違和感のある箇所や明らかにリカラーした形跡があるものは買わないのが無難です。
さらに長時間湿度の高いところで保管されていたアイテムは、カビやべたつきなどが発生していることも。
匂いを嗅いでみたりポケットのベタつきを確認したりするなど、細かい部分までチェックしてみてください。
ヴィンテージバッグは、流行に左右されず長く愛用できるシンプルなアイテムを選ぶようにしましょう。
というのも、あまりに個性的すぎると洋服に合わせづらいから。
またデザイン重視で機能面に問題があると、せっかく買っても「物が取り出しにくい」「必要なものが入らない」という事態になりかねません。
そのため、できるだけシンプルなデザインのアイテムを選ぶことをおすすめします。
シンプルなバッグはどんな洋服にも合わせやすいため、コーディネートの幅が広がるはずです。
どれを選んでいいかわからない人は、定番アイテムから探してみるといいでしょう。
たとえば、シャネルのマトラッセやルイ・ヴィトンのスピーディーなど。
「シンプル」をベースに、ブランドや機能性も加味しながら選んでみてください。
ブランドによっては、ただ古いだけで価値を評価されていないものもあるので注意しましょう。
そのため、どのブランドにヴィンテージバッグが存在するのか事前に確認しておくことをおすすめします。
なお次のようなブランドが高い評価を得ているので、購入時に意識してみてください。
これらのブランドは、歴史や知名度、製品の質の高さなどが世界から認められているんですね。
ブランド評価が高いと、価値が大幅に下がりにくいというメリットもあります。
万が一購入したバッグを手放したいとき売りやすいため、そういった点も購入の際に考慮しておくといいでしょう。
ヴィンテージバッグは、販売実績があり信頼できる店舗で購入することをおすすめします。
なぜなら、販売実績が豊富な店舗は本物を取り扱っているのはもちろん、誠実な対応をしてくれる可能性が高いから。
たとえばヴィンテージバッグに傷や汚れなどがあった場合、店員が正直に教えてくれると誠実な印象を受けますよね。
商品の状態を正確に把握したうえで、納得して購入できます。
また正規店での購入ではないため、付属品(ギャランティ―カード・シリアルシール・箱など)の有無も確認しましょう。
ちなみにネットでの購入を検討している場合は、より注意が必要。
写真では気づきにくい傷や汚れ、模倣品が売られている可能性を見極め、写真をしっかり確認したり出品者に質問したりするなどの入念な確認が必要です。
とくに、販売実績のない業者が明らかに安すぎる金額で売っていたら模倣品を疑い、すぐに買わないようにしてください。
ヴィンテージバッグをリサイクルショップで探す際のおすすめは、次の5つです。
それぞれの特徴やおすすめポイントなども紹介するので、ぜひチェックしてみてください!
1930年発売の「スピーディー」は、ルイ・ヴィトンの有名な折りたたみ式旅行バッグ「キーポル」を元に作られたものです。
販売当時は移動手段が自動車になりつつある頃で、助手席に置いて持ち運べるボストンバックとして販売されました。
長年愛されているスピーディーの特徴は、すっきりとした印象を与えるシンプルなデザイン。
初期のアイテムは収納ポケットが付いていないため、さらにすっきりしています。
また、ブランド名とロゴが刻印されている重厚感のある南京錠が付属されているのも特徴です。
バッグに鍵をかけるというよりも、アクセントとして付けている人の方が多いのではないでしょうか。
なお現在も展開されているスピーディですが、なかには廃盤になったサイズやデザインもあります。
そのため、希少価値が上がっているアイテムもあるんですね。
たとえば1985年に登場したエピラインは最近では登場しておらず、希少性の高いラインだといえるでしょう。
1983年に登場した「マトラッセ」は、上品でエレガントな雰囲気のあるバッグ。
創業者ココシャネルがデザインした「2.55」を元に作られました。
1920年代は片手がふさがるバッグが主流でしたが、ココシャネルは両手が自由になるショルダーバッグを生み出します。
その後、デザインを変更して「マトラッセ」が生まれました。
マトラッセの特徴は、型崩れしにくいキルティング加工とラグジュアリーなチェーンストラップです。
当時のチェーンストラップは、現在のものと比較すると若干黄色が強い印象を受けます。
豊富なサイズと素材を展開しているので、自分好みのアイテムを探す楽しみも味わえますね。
2001年登場の「トロッターサドルバッグ」は2006年に廃盤になったものの、2018年に復刻して人気が再燃したバッグです。
馬具からインスピレーションを受けて制作されたといわれており、曲線的なフォルムとトロッター柄が特徴的。
トロッター柄に数字の「1」や「2」がデザインされたものが多く、これは競走馬の騎手の背番号からインスピレーションを受けたといわれています。
なお「トロッター」とは、古代に開催されていた馬車レースで走る馬のことです。
ほかにも肩掛けとして使用できる絶妙な長さの持ち手、フラップから垂れた「D」のイニシャルロゴなど、女性を虜にさせる魅力が詰まっているアイテムです。
2003年に展開した「マカダムハンドバッグ」は、2009年に廃盤になったといわれているヴィンテージバッグ。
現行アイテムには見られない、落ち着いた印象を与えるシックなマカダム柄が採用されています。
マカダムはフランス語で「砕石(さいせき)」を意味し、そのデザインは細かく砕いた石を敷き詰める道路舗装の「マカダム式舗装」が由来なんだとか。
レトロなイメージのマカダム柄は、今でも世界中にファンがいるオールドセリーヌの人気デザインのひとつです。
諸説ありますが、オールドセリーヌと呼ばれるものは2010年までに作られたものを指すといわれています。
1997年に展開した「バゲット ショルダーバッグ」は、フェンディの頭文字である「F」を上下を逆さに交互に敷き詰めたズッカ柄のバッグです。
一度は廃盤になったものの、2019年に復刻しました。
なお、発売当初のアイテムが希少価値が高いといわれています。
フランスで脇に抱えて歩くパンに着想を得て作られ、「1度食べたらやみつきになるパンのように」という想いを込めたといわれているこのバッグ。
小さくて持ちやすいながらも、必需品を収納できる実用性も兼ね備えているんです。
また、肩に掛けるスタイルと横長のフォルムのバッグは日常生活によく馴染み、さまざまなシーンで活躍してくれます。
なお販売当初のバッグは腕を通せるほどの長いショルダーストラップでしたが、現在は短めのショルダーストラップに変更されています
今回は『ヴィンテージバッグの選び方や注意点』について解説してきました。
ヴィンテージバッグはほとんどが中古品なので、購入前にしっかりとバッグの状態を確認する必要があります。
また、シンプルなデザインのものを選ぶと流行に左右されずに使用でき、手放す際に売りやすくなります。
なおエコプラスではヴィンテージバッグの買取・販売を行っているので、小倉にお立ち寄りの際はぜひ足を運んでみてください!