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「プラチナの刻印ってどんな種類があるの?それぞれは何を意味してる?本物と偽物の見分け方も知りたい!」
高価な貴金属であるプラチナの購入・売却においては、真贋をきちんと見極めて、適正な価格で取引をすることが大切です。
しかしプラチナの刻印の種類や意味は意外と複雑で、素人目には分かりにくいところも多くあります。
など、プラチナの刻印の種類や意味、本物・偽物の見分け方について詳しく知っておきたいですよね。
そこで今回は「プラチナの刻印の種類や意味」について、詳細にお伝えしていきます。
あわせて「プラチナの本物と偽物の見分け方」についてお話していくので、ぜひ参考にしてみてください!
プラチナの刻印には、主に以下のような種類があります。
このような刻印が示す意味をよく理解しておくことで、プラチナ製品の価値や真贋をより正確に判断できるようになります。
以下から、それぞれの刻印の意味について詳しく見ていきましょう!
プラチナの刻印には、主として「Pt」というアルファベットが使われています。
これはプラチナ(Platinum)を意味する元素記号で、プラチナ製品で最も一般的な表記です。
一方、古い製品では「Pm」という記号が刻まれていることがありますが、こちらも同様にプラチナを意味します。
Pmとはプラチナムメタル(PmはPlutinum meta)の略で、過去に日本で限定的に使用されていました。
ですが世界的には認められておらず、現在は使用されていません。
また、海外の製品では「PLATINUM」「PLAT」と刻印されている場合もあります。
とくにアメリカ製のジュエリーに使われることが多い表記で、こちらもプラチナを意味しています。
いずれも素材がプラチナであることを示すアルファベット記号なので、覚えておきましょう!
刻印に含まれるアラビア数字は、プラチナの純度を表します。
プラチナの純度は1000分率で表記され、たとえば「Pt950」はプラチナ含有率95%、「Pt900」は90%という意味です。
また「Pt999」はプラチナ含有率99.9%の純プラチナを指します。
以前は「Pt1000」と刻まれた製品もありましたが、純度100%の金属が存在しないことから、上記のようなより正確な表記となりました。
なお数字が大きいほどプラチナの純度が高いため、素材が柔らかくて傷が付きやすい傾向があります。
また純度の高いプラチナは意外にも白い輝きが弱く、やや黒みがかった色をしているため、アクセサリーには向いていません。
そのため日常使いのジュエリーでは、強度と美しさのバランスを取るためPt850やPt900、Pt950が多く採用されています。
以上のように数字の刻印は、その製品がどれくらいの純度のプラチナを使っているかを一目で判断できる大切な目印です!
中にはプラチナを表すアルファベット表記のみで、数字が刻まれていない製品も存在します。
その場合は「Pt850」にあたる純度85%のプラチナ製品を意味することが多いです。
これは、以前のプラチナ製品は「Pt850」が標準的だったため、「Pt」の刻印だけで純度が分かったから。
それが現在のように、さまざまな純度のプラチナ製品が生産されるようになったので、数字も刻印されるようになったわけなんですね。
なお、数字がないPt刻印は品位表示の法的基準を満たしていないため、実際の純度が不明確です。
そのため、専門機関での鑑定が必要になります。
数字の刻印がないプラチナ製品を見かけた場合は、くれぐれも慎重に売買を検討しましょう!
中国で製造されたプラチナ製品には、「純白金」「正白金」「白金」といった漢字の刻印が見られることがあります。
「白金」は直訳するとホワイトゴールドですが、中国語ではプラチナを意味します。
しかし、これらの漢字刻印には注意が必要です。
中国国内でも刻印基準が統一されておらず、同じ「純白金」や「正白金」の刻印でも、製品によって実際の純度は大きく異なります。
そのため、刻印の文字だけで純度を判断することはできません。
「白金」刻印の製品は50年以上前のものに多く見られる傾向にありますが、こちらも純度にはばらつきがあります。
プラチナ製品に刻まれるホールマークは、国がその製品が本物であることを保証する印です。
具体的なホールマークの種類は、国によって異なります。
たとえば日本のホールマークでは日の丸国旗の隣に、純度を示す数字が入ったひし形記号が刻まれています。
もしひし形記号の中に「950」と刻まれていれば、「Pt950」を意味するということですね。
またフランスでは犬の顔のデザインが使われたり、イギリスでは複数のマークが使い分けられたりしています。
通常の刻印では真贋を判断しにくい場合でも、ホールマークがあることで本物と見分けやすくなるんです。
ホールマークを判別するには、個別の知識が必要なのでやや難易度が高いですが、そういうものがあることを頭に入れておきましょう!
プラチナとよく似た刻印を持ちながら、プラチナ製品とはまったく性質や価値の異なる製品もあるので注意が必要です。
ここでは、とくに注意すべき以下の3つの刻印について、詳しく見ていきましょう。
これらの製品は刻印だけでなく、ぱっと見の外観や色味も本物のプラチナに似ているため、非常に間違えやすいです。
似ているだけで本物のプラチナとは別物なので、刻印の意味や違いをしっかり理解して間違えないようにしましょう。
それぞれの刻印について、以下から詳しくお伝えしていきます!
プラチナと間違えやすい刻印として、「Pt100」が挙げられます。
「Pt100」は一見すると純度100%のプラチナを意味しているように見えますが、実際はプラチナ純度10%を表す刻印です。
残りの90%には銀が使用されていることが多く、プラチナ製品というよりはシルバー製品として扱われます。
とくに注意すべきポイントは刻印の「100」を100%と誤解しやすいこと。
プラチナの純度は1000分率で表されるため、「100」とあったら「100/1000 = 10%」を意味するんですね。
間違えやすいところですが、純度の低いPt100の価値は純プラチナ製品より大きく下がるので、くれぐれも注意しましょう。
「PS」はプラチナシルバーの略で、シルバーに少量のプラチナを混ぜた合金製品を意味します。
プラチナの割合は非常に低く、多くの場合は1〜10%程度です。
少ないとはいえプラチナが含まれているため、純粋なシルバー製品に比べると深みのある美しい輝きを放ちます。
しかし性質はほぼシルバーと同じで、時間の経過とともに表面が変色したりくすんだりしやすいです。
またシルバーの割合が高いために、一般的なプラチナ製品に比べると強度が低く、傷が付きやすくなっています。
さらに比較的安価なシルバーが主な素材のため、資産価値もプラチナ製品よりも劣っているんです。
以上のようにPS製品はプラチナというよりシルバーに近く、性質も価値も大きくことなるので要注意。
PS表記のある製品があったら、くれぐれもプラチナと間違えないようにしましょう!
プラチナと間違えやすい刻印として、「PTP・PP・PTF」も挙げられます。
これらの記号は「プラチナプレーテッド」や「プラチナフィルド」の略で、いずれもプラチナメッキを意味します。
プラチナメッキとはプラチナ以外の土台金属の表面に、非常に薄いプラチナ層をコーティングしたものです。
一見するとプラチナで出来ているように見えても、中にはまったく違う金属が使われているため、価値が大きく異なります。
またプラチナメッキは長期間使用すると摩耗や傷により、表面のメッキが剥がれることがあるんです。
メッキが剥がれて下地の金属が露出すると、見た目を大きく損なうため要注意。
なお実際に刻印される際は「Pt900PTP」などのように数字のあとに記号が続くので、知っておきましょう。
以上のようにPTP・PP・PTF(プラチナメッキ)は一見プラチナに見えても、耐久性や資産価値がまるで違うので注意してください!
ここではプラチナを本物か見分ける方法として、以下の5つをご紹介していきます。
このように刻印以外にも複数の確認方法を組み合わせることが、プラチナの真贋を判断するポイントになります。
それぞれについて、以下から詳しく見ていきましょう!
記事の前半でお伝えしたように、プラチナの刻印には「Pt」「Pm」「PLATINUM」「PLAT」などの種類があります。
このような刻印が無いものは偽物の可能性があるので、くれぐれも注意してください。
なお「PS」や「PTP・PP・PTF」といった表記はプラチナシルバーやプラチナメッキを意味します。
プラチナ製品とはまったく価値が異なるので、間違えないようにしましょう。
また刻印がないからといって、必ずしも偽物とは限りません。
さらに刻印が偽造されているケースもあるため、字体や位置などに少しでも不自然な感じがあるときは、とくに慎重に確認すべきです。
以上のようにプラチナの刻印は判断の目安にはなりますが、絶対的な信頼がおけるものではありません。
プラチナの真贋を判断する際は、刻印以外の複数の方法も活用しながら、慎重にチェックすることをオススメします!
プラチナの本物と偽物を見分ける方法として、磁石がくっつくか確認することも挙げられます。
本物のプラチナが使われている場合は、磁性を持たないため磁石には引き寄せられません。
もし磁石にくっつく場合は鉄やニッケル、コバルトなど磁性のある金属が混ざっている可能性があります。
とくにプラチナ製品の偽物にはニッケル素材が使われがちなので、磁石での判定は大いに役に立つでしょう。
ただしシルバーなどの非磁性の金属にプラチナメッキを施している場合は、磁石に反応しないこともあるので要注意。
「PS(シルバープラチナ)」や「Pt100」の製品も、シルバーが主に使われているため、この方法では見抜けない可能性が高いです。
またプラチナ製品であっても微量の磁性成分が含まれている場合は、磁石に弱く反応することもあります。
このように磁石を使ったチェックは確実な方法ではないため、あくまで複数の見分け方の中のひとつとして活用しましょう!
プラチナの本物と偽物を見分ける方法として、水に沈めて比重を測ることも挙げられます。
比重とは簡単にいうと、同体積の水と比べてその物質がどれくらい重いかを示した数値のことです。
プラチナは自然界の中でも比重が高い、つまり非常に重い金属になります。
そのため製品を手にもったときにズッシリした重さがない場合は、プラチナ製品でない可能性が高いので要注意。
またより厳密に確認するために、以下の手順で比重を割り出すのも方法です。
なおプラチナの比重はおおよそ次のとおりなので、上記の手順で算出された数値と比べてみてください。
Pt950:約20.6
Pt900:約19.9
Pt850:約19.2
※参考:ジュエリークラフト
もしこれらの数値と大きく異なる場合は、偽物のプラチナである可能性が高いです。
なお中が空洞になっている製品の場合は、上記の方法では比重を計算できないので注意してください。
またプラチナと同じくらいの比重の金属が使われている場合は、上記の方法では判別できません。
重さや比重もあくまで目安にすぎないため、ほかの手段の補助として用いることをオススメします!
プラチナの本物かどうかを見分けるとき、色味や輝きの特徴がチェックポイントのひとつになります。
特によく間違えやすいのが、プラチナとシルバーの違いです。
このため、見た目がキラキラ光りすぎる製品は、プラチナの純度が低い、もしくはシルバーや他の素材である可能性があります。
さらに性質の違いとして、以下も参考にしてみてください。
ただし注意が必要なのは、プラチナメッキ品(表面だけプラチナでコーティング)もあり、見た目だけでは判断できない場合があること。
また色や輝きの印象は人によっても変わるため、あくまで参考程度の判定方法だと心得てください。
最終的には、他の方法(磁石、比重測定、プロ査定など)と組み合わせることで、より確かな真贋判定が可能になります。
プラチナの本物と偽物の見分けるためには、プロの査定士に鑑定してもらうのもおすすめです。
言うまでもありませんが、プロの査定士に鑑定してもらうことが、もっとも確実で安心できます。
専門知識を持ったプロの鑑定士はプラチナの刻印はもちろん、比重や色合いのチェックなどのあらゆる方法を組み合わせて判定を行います。
高度な器具を使った検査なども可能なため、より正確に真贋を判断できるでしょう。
またプラチナの相場や流通事情にも精通しているため、高値での売却や資産運用を考えている場合も適切なアドバイスが得られるはず。
さらに業者によっては無料査定を行ってくれるところもあります。
精度を高めるには専門家に任せるのが一番なので、真贋の判断に少しでも不安がある場合は、迷わずプロの査定に頼るのがおすすめです!
今回は「プラチナの刻印の種類や意味」について、詳細にお伝えしました。
プラチナの刻印には、主に以下のような種類があります。
このような刻印が示す意味をよく理解しておくことで、プラチナ製品の価値や真贋をより正確に判断できるようになります。
またプラチナを本物か見分ける方法として、以下の5つをご紹介しました。
このように刻印以外にも複数の確認方法を組み合わせることが、プラチナの真贋を判断するポイントです。
プラチナ製品の売買を考えている方は、今回お伝えしたことをぜひ参考にしてみてください!
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