知恵袋ブログ
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2021.09.25
目次
皆さんは「ドメスティックブランド」や「ファストファッション」といった言葉の意味はご存知ですか?
他にも「インポートブランド」や「ライセンスブランド」、「セレクトショップ」など、ファッションに関わる言葉は、たくさんあります。
そして、これだけたくさんの言葉や定義ある中で、普段、何となくで把握しているブランドの種類。
実際、ブランドってどこからがハイブランドで、どのあたりが、ローブランドに当てはまるのでしょうか。
このブランドの違いについても、正直知らなくても生活に困りませんが、知ることで普段のお買い物がもっと楽しいものへと変化します。
ということで今回は、ハイブランドとローブランド、そしてノーブランドの違いについてご紹介したいと思います。
ブランドとノーブランド、両者の違いは何となく把握している方は多いかと思いますが、「いざ、説明してみて」と言われると難しい言葉です。
まずはブランドとノーブランドの違いについて見ていきましょう。
ブランドとは、競合他社との商品を差別化させるために付けられた「名称」や「ロゴ」のことを指します。
つまり、他社のサービスや商品との違いを分かりやすくするために付けられたものですね。
ですが、ここで気になるのが、「ノーブランドに分類されるものでも、ブランド名が付いている場合がある」ということだと思います。
ノーブランドは、業界によっても定義が異なり、とくにファッションブランドで、「ノーブランド」を指す場合は、その定義の基準が少し解釈が難しいです。
ファッションブランドの場合にはなりますが、「ノーブランド」と分類されるブランドは、以下の条件が当てはまるものを指すようです。
「ブランドとして、世間に認知されているかどうか」
ですので、ブランド名がタグに記載されていても、殆どの人が知らないブランドなら、それはノーブランドと言えます。
これがブランドとノーブランドの違いになります。
では、ハイブランドとローブランドでは、どのような違いがあるのでしょうか。
ハイブランドの「ハイ」は、「高級」や「上流」といった意味があり、ファッションブランドのなかでも、値段が高いブランドのことを指すようです。
ですが、高額な商品を取り扱っているブランドの全てが「ハイブランド」と呼ばれるわけではなく、以下の条件が当てはまる場合に分類されます。
・ブランドとしての歴史や伝統があるか
・ブランドの個性としてのデザイン性があるか
・品質が最高級なものなのか
・百貨店のようなお店や、有名ファッションブランドが並んでいる通りなどでブティックを構えているかどうか
上記のような要素があるブランドが、ハイブランドと認められているようです。
そして、ローブランドとはハイブランドの逆で、「価格が安く、大衆向けに販売しているブランド」のこと指します。ユニクロやH&M、ZARAなどのファストファッションブランドも、分類的には、ローブランドに当てはまります。
ここからは、よく耳にするブランド用語について、代表的なブランドを例に挙げて、その意味などをご紹介していきます。
ファストファッションの「ファスト」とは、ファストフードから取られた造語と言われています。
大量生産して販売することで「安く」商品を売り出し、デザインから生産までのスピードを早くするで、流行を取り入れた商品を「早く」、そして「安く」販売できる点が、ファストファッションの強みと言われています。
安くて流行のデザインが多いため、流行に敏感な10~20代の方に人気です。
代表的なブランドは、ユニクロやH&M、ZARA、GAPなどが挙げられます。
セレクトショップとは、ブランドのことを指すのではなく、「複数のブランドを扱っているショップ、販売店」のことを指します。
バイヤーが国内外のブランドから、厳選し(セレクト)買い付けた商品を取り揃えたアパレルショップのことを言います。
そのためセレクトショップに並んでいる商品は、様々な商品が店頭に並んでいることが多いです。
近年では、有名セレクトショップが独自にプライベートブランドを持ち、企画・製造し、販売していることが増えています。
代表的なセレクトショップは、「ユナイテッドアローズ」や「アーバンリサーチ」、「ビームス」、「シップス」などが挙げられます。
ライセンスブランドとは、日本の企業がブランド名を借りて、独自の商品を販売しているブランドのことを指します。
海外で有名なブランドを所有している会社に、使用料を払って日本の企業が商品を販売することで、海外のブランドも日本で販売する時間やコストを削ることができ、日本の企業もブランドを一から作る必要がないため、双方にメリットが大きい手法といえます。
例としては、「ポールスミス」や「バーバリー」、「ランバン」や「カルバンクライン」などがライセンスブランドとして有名です。
これらのブランドは、日本の企業がブランド名を借りて、ブランド展開をしてます。
インポートブランドとは、海外でから輸入され、販売されているブランド品の総称です。
ですので定義上、「ヴィトン」や「シャネル」などもインポートブランドとなるのですが、一般的には、ハイブランドをインポートブランドと呼ぶことは少ないです。
また、「ライセンスブランド」もインポートブランドとは呼びません。ライセンスブランドでもなく、ハイブランドでもない海外ブランドが、インポートブランドと呼ばれています。
たとえば、モンクレール、ディースクエアード、オフホワイトといったブランドが挙げられます。
人気なインポートブランドは、ハイブランドとまではいきませんが、高価なブランドが多いのも特徴です。
ドメスティックブランドのドメスティックとは、「国内の~」という意味があり、日本人デザイナーがデザインし、国内で販売しているアパレルブランドのことを指します。
ドメスティックブランドの強みとして、「日本人の体形に合う服が多い」ことが挙げられます。
たとえば、海外のブランド服を着用したら「肩幅」や「腕の長さ」、「丈」、「股下の長さ」などが合わず、『イメージと違う』と思った経験はありませんか?
その原因は、そもそも日本人が着ることを前提に作られていないことにあります。
その点、ドメスティックブランドは日本人が着ることを前提としているため、サイズ感がイメージ通りになりやすい傾向にあります。
また、ドメスティックブランドは個性的なブランドも多く、「流行りを追いかける」というよりも「他にはない個性」を楽しむブランドだと言えます。
それぞれのブランドに個性があり、その個性に強く惹かれる層が好んで商品を購入します。
最先端の流行を柔軟に取り入れているファストファッションとは、真逆のブランドと言えるでしょう。
代表的なブランドとしては、「コムデギャルソン」、「ヨウジヤマモト」、「アンダーカバー」、「イッセイミヤケ」などが挙げられます。
「ヨウジヤマモト」、「コムデギャルソン」、「イッセイミヤケ」は。ドメスティックブランドの御三家とも言われており、日本を代表するブランドですね。
今回は、ハイブランドやローブランド、ノーブランドの違いなどについてご紹介してきました。
ファッションは、知識を深めることでより楽しめる分野です。
これを機に、ファッションについて気になる疑問を調べてみてはいかがでしょうか。