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2024.12.10
目次
スペイン発祥のブランド、『バレンシアガ』。
日本国内に30店舗以上あるバレンシアガですが、具体的にどんなブランドなのか知らない方もいるでしょう。
など、気になることがありますよね。
そこで今回は、『バレンシアガの歴史や特徴』についてご紹介していきます。
また、バレンシアガの人気の理由もお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
バレンシアガはフランスのラグジュアリーブランドですが、発祥はスペインです。
シンプルながらも最先端のトレンドを取り入れ、洗練されているデザインが20世紀前半のファッション業界に大きな影響を与えました。
その後、浮き沈みがあったものの、2015年のデザイナー変更によって大きな分岐点を迎えます。
ストリートテイストを取り入れたことで、若者からの人気を集めたんですね。
モードな雰囲気の中にある洗練されたストリートファッション、大きなロゴなどで、一大ムーブメントを巻き起こしました。
バレンシアガは、100年以上の歴史を誇るブランドです。
ここでは、バレンシアガのスタートから現在に至るまでの栄光と低迷期などについて解説していきます。
創業者であるクリストバル・バレンシアガは、スペインのゲタリアで誕生。
3歳のころには裁縫を始めていたといわれており、裁縫師の母に婦人服の作り方を学んでいました。
両利きで左右どちらの手でも裁縫・裁断ができ、12歳のころに洋裁師見習いとして働きます。
そして当時の顧客から援助を受けて、1917年にスペインのサンセバスチャンにオートクチュール店をオープンしました。
創業したオートクチュール店は仕立てのよさに定評があり、すぐにスペインの上流階級で話題に。
なお「クチュール界の建築家」との異名を持つクリストバル・バレンシアガは、完璧主義者としても知られており、一人で洋服作りの全工程をこなせる人物でした。
1937年になるとスペインの内戦により、フランスのパリのジョルジョ・サンク通り10番地に本店を移転します。
そのため、「スペイン発祥・フランスのブランド」として取り扱われているんです。
完璧な立体裁断と斬新なスタイルで、パリでも注目を集めていきます。
1950年代になるとプレタポルテのクリスチャン・ディオールと並び、「オートクチュールのバレンシアガ」として人気を二分。
こうしてバレンシアガはファッション界の代表的な存在になり、黄金時代を築いていきました。
黄金時代を迎えていたバレンシアガですが、反体制運動により1968年にオートクチュール店を閉店します。
クリストバル・バレンシアガは、贅沢で優雅なファッションを楽しむ時代ではなくなったと感じ、「プレタポルテを始めるには年をとりすぎた」という言葉を残して引退。
1972年にクリストバル・バレンシアガが死去した後、バレンシアガは倒産の危機に直面します。
クリストバル・バレンシアガの甥であるジャック・ボガートがブランドを引き継ぎましたが、新作を出すことはありませんでした。
ライセンスビジネスのみでブランドをなんとか継続したものの、苦しい状況が続きます。
香水ブランドとして存続し、1987年にプレタポルテコレクションをスタートするも結果は奮いませんでした。
1992年に、ジョセフュス・メルキオール・ティミスターがアーティスティックディレクターに就任しても流れは変わらず、低迷期を過ごします。
バレンシアガの危機を救ったのは、1998年にデザイナーに就任したニコラ・ジェスキエールです。
新生バレンシアガとして鮮烈なコレクションを発表し、ファッション界に衝撃を与えました。
プレタポルテ・ジュエリー部門を担当し、ウェア以外にもバッグやシューズのデザインにも注力して人気商品を次々と展開します。
そして、2000年にヴォーグファッション・アワードの「アバンギャルド・デザイナーオブザイヤー」、2001年にCFDA「インターナショナル・デザイン・アワード」、「ウーマンズ・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
モンクレールとのコラボ、フレグランス「バレンシアガ・パリ」を発表するなど、バレンシアガを復活させました。
さらに2001年には、ケリング・グループ(グッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェスタなど)の傘下になったんですね。
次々と新商品を発表し、2006年には日本で店舗を展開するなど、世界各国へと店舗を拡大します。
その後、ブランド復活に貢献したニコラ・ジェスキエールは2012年に退任。
2015年にアーティスティックディレクターとして、デムナ・ヴァザリアが就任します。
デムナ・ヴァザリアは、バレンシアガの伝統を守りつつ大胆なモデルチェンジを敢行しました。
バレンシアガにストリートテイストを取り入れるだけではなく、2018年にはブランドロゴを変更するなど、バレンシアガに新しい風を吹き込みます。
2021年にはグッチ、2022年にアディダスとのコレボレーションを実現しました。
ほかにも、吹雪の中でのコレクション、ゲーム「フォートナイト」とのコラボレーションでメタバースへの進出を果たすなど、幅広い活躍を見せます。
このようにバレンシアガは、さまざまな危機を乗り越え今もなお成長し続けているブランドなんです。
ここからは、バレンシアガの特徴を3つお伝えしていきます。
それぞれの特徴について、以下からさっそく見ていきましょう!
バレンシアガの洋服は、その独自のシルエットが特徴的です。
クリストバル・バレンシアガは、体にフィットしないボリューム感と不規則なカッティングなどで、斬新なフォルムを作り出しました。
ところが当時は、女性の体のラインを強調する洋服が流行っていたんですね。
たとえばクリスチャン・ディオールの、コルセットで腰回りを絞って固めた「ニュールック」などが人気でした。
そんな中バレンシアガは、体型を気にせずに着られるゆったりとした洋服を作り、当時の女性のファッションのハードルを下げたといわれています。
この洋服はモード界に革命を起こし、クリストバル・バレンシアガは「私の服を着るのに完璧も、美しさも必要ない。私の服が着る人を完璧にし、美しくする」という言葉を残しました。
クリストバル・バレンシアガ亡き後も、その優れた技術は受け継がれています。
バレンシアガは栄光や困難を経て、現在の地位を築き上げてきました。
過去の出来事を含めて「バレンシアガ」だからこそ、ブランドの歴史やアーカイブへの敬意を忘れずに作品を生み出しているんですね。
新しい形への挑戦、体型を気にせず着られる洋服を作るなど、根幹になる部分を受け継ぎながら現在に至ります。
ニコラ・ジェルスキーやデムナ・ヴァザリアなどは、クリストバル・バレンシアガの遺した作品や資料を研究し、現代的に再解釈しました。
たとえば、デムナ・ヴァザリア初のコレクションでは、オートクチュール仕立てのテーラードジャケットを発表します。
このテーラードジャケットは、ウエストをあえてへこませて、腰回りに入れたパットの膨らみを強調。
これは、1930年代にバレンシアガが提案したニュールックの原型のシルエットを現代風にアレンジしたものです。
このようにブランドの歴史やアーカイブへの敬意を忘れずに、バレンシアガは進化し続けています。
バレンシアガは、ラグジュアリーとストリートが融合しているブランドです。
デムナ・ヴァザリアがストリートの要素をバレンシアガに取り入れ、現在のスタイルが確立されています。
たとえば、ロゴやスローガンをプリントしたTシャツやパーカー、デフォルメされたスニーカーなどが象徴的です。
デムナ・ヴァザリアは、メゾンマルジェラやルイ・ヴィトンなどで経験を積み、2014年に「ヴェトモン」を立ち上げた人物。
ヴェトモンはオーバーサイズのウェアが多く、ラグジュアリーブランドの先駆けといわれています。
デムナ・ヴァザリアは、男女問わず若い世代で大流行したヴェトモンのスタイルを、バレンシアガにも取り入れました。
ここでは、バレンシアガの人気の理由を4つ挙げていきます。
それぞれについて詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。
バレンシアガが人気なのは、どの年代にも合うアイテムを展開しているからです。
愛用者の多くは、20〜30代の男女といわれています。
たとえばバックパックは、男性でも持ちやすいシンプルなデザインで人気が高いです。
黒ベースの生地にブランドロゴが入ったデザインで、ナイロンやラムなどの素材を使用しています。
またハイブランドらしいエレガントなアイテムも多く、40代以上の女性にも選ばれています。
このように、さまざまなスタイルや年齢、性別に合わせやすいのがバレンシアガが支持を集めている理由のひとつです。
バレンシアガは高級感がありつつ、親しみやすいデザインのブランドとして人気を集めています。
ラグジュアリーとストリートの要素を上手く融合しているところが、高い支持を得るポイントなんです。
デムナ・ヴァザリアの独特なセンスと高級感のあるアイテムは、シンプルなデザインのものが多く、身につけやすいのが特徴。
なかでも、スニーカーやキャップ、ウェアなどが人気です。
現在バレンシアガは、最も人気のあるラグジュアリーストリートブランドといわれています。
有名人やインフルエンサーが愛用しているのも、バレンシアガが人気の理由のひとつです。
今はSNSでも有名人やインフルエンサーが着用している様子がチェックできるため、特に若い世代がバレンシアガに注目するんですね。
たとえば、シンガーソングライターの米津玄師さんは、「KICKBACK」のMVでイエローとブラックの配色がおしゃれなジャケットを着用しました。
また、総合格闘家の平本連さんは「超RIZIN3」の緊急記者会見で、ブラックのクールなレザーを着用しています。
海外セレブからの人気も高く、ビヨンセはインスタグラムでグッチとのコラボレーションアイテムを着用。
このように、自分の「推し」がバレンシアガを身につけると欲しくなってしまいますよね。
有名人やインフルエンサーの影響力は絶大なんです。
バレンシアガといえば、大きなロゴが特徴です。
あえてロゴが目立つデザインのアイテムが人気を集めています。
Tシャツやバッグなどに大きなロゴがデザインされたものを「ロゴドン」と呼び、有名人やインフルエンサーなどが愛用しているんですね。
このロゴドンは、取り入れるだけでコーディネートのアクセントになるのが特徴。
たとえば、黒ベースの生地に白のブランドロゴが入ったキャップ、パーカーの背中やフードにロゴが入ったアイテムなどをサラッと着こなすとオシャレです。
「ブランド品を身につけていることを強調したくない」という人もいるなか、バレンシアガは「大きなロゴ」に人気があるんです。
今回はバレンシアガの史や特徴、人気の理由などを詳しくお伝えしました。
バレンシアガは、栄光や低迷期を過ごしながらも100年以上続くブランドです。
「われわれ全員の師」、「バレンシアガだけが本物のクチュリエ」などと数々のデザイナーが功績を認めたクリストバル・バレンシアガがスタートしました。
現在ではストリートテイストを取り入れて、より多くの人から愛されるブランドへと進化を遂げました。
高級感があるのはもちろん、シンプルでコーディネートに合わせやすいアイテムが多いのが特徴です。
なお、エコプラスにはバレンシアガを含むブランド品が多数揃っているので、ぜひYahoo!ショッピングを覗いてみてください!