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2025.03.04
目次
「ジルサンダーってどこのブランドなの?歴史や特徴、創設者などについて詳しく知っておきたいな」
高級ファッションブランドとして知られる『ジルサンダー』。
洗練されたミニマルなデザインで世界中のファンを魅了しているジルサンダーですが、よく知らないことも多いですよね。
など、ジルサンダーについて色々と気になるでしょう。
そこで今回は「ジルサンダーの歴史や特徴」について、詳しくお話していきます!
あわせてジルサンダーの創設者についてもお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください!
ここでは以下の順番にジルサンダーの歴史を紐解いていきます。
このように創設者の生い立ちからブランドの誕生、現在に至るまでの変遷を詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれについて、以下から順番に見ていきましょう!
創設者ジル・サンダー(本名ハイデリー・イリーネ・ザンダー)は、1943年にドイツのハンブルグに生まれました。
ファッションの道を志した彼女は、最初にドイツのクレフェルド・スクール・オブ・テキスタイルで基礎を学びます。
その後、彼女はさらなる知識を求めてアメリカに渡ると、世界的に評価の高いカリフォルニア大学ロサンゼルス校に2年間在籍。
こうしてデザインの専門知識を身につけた彼女は、次にニューヨークへと活動の場を移しました。
そして『マッコールズ』や『コンスタンツ』といった女性誌でファッションジャーナリストとして働き始めます。
のちにデザイナーとして開花するジルですが、はじめはジャーナリストとしてキャリアをスタートさせたんですね。
ジルサンダーのブランド設立のきっかけは、彼女が21歳の時に父親が52歳という若さで急死したことでした。
父親の死をきっかけに、ジルはアメリカから故郷のハンブルクに戻ることになります。
そこで1968年に、彼女はわずか25歳の若さで自身のブティック『JIL SANDER』をハンブルクにオープンしました。
開店当初は他のデザイナーの服を中心に販売していましたが、少しずつ自身がデザインした服も加えていきます。
初めての作品には母親のミシンと、世界最高峰の化学企業の生地を使用。
このときにはすでに彼女のものづくりに対する真摯な姿勢と、品質へのこだわりがあらわれていたんですね。
その後ジルは女性の生きた立体的なラインと、内面の豊かさや美しさを表現するデザインを追求していくこととなります。
ブランド設立から7年後の1975年、ジルサンダーはパリコレデビューを果たします。
ところが当時のパリのファッション界では、カラフルで派手なデザインが主流となっていました。
ジルサンダーの洗練されたミニマルなデザインと、品質への徹底したこだわりは、この時代の流行りとは明らかに異なっていたんです。
そのためパリの風土に馴染めなかったジルサンダーは、1980年にパリコレクションから撤退することになります。
その後1987年になると活動の場をミラノに移して、ミラノコレクションに参加。
この頃にはジルサンダーのデザイン美学が広く受け入れられ、ジルサンダーは大きな成功を収めました。
そして1989年にはドイツで株式を上場させるまでに成長し、海外へ大規模に事業を展開することが可能となります。
1997年秋冬コレクションから、ジルサンダーはメンズウェアの発表を始めました。
すでに女性服で高い評価を得ていたジルサンダーのデザインの魅力は、メンズラインの開発でも存分に発揮されます。
実は創設者ジルサンダーは、子どもの頃から紳士服に強い関心を持っていました。
彼女の目には従来の紳士服の生地やカット、色彩などが薄っぺらいもののように見えていたと言います。
そこで彼女は自身の感性を活かし、性別の垣根を超えた魅力的なデザインのメンズウェアを作り始めました。
このコレクションにより、ジルサンダーは「フランクフルトのアルマーニ」と称されるようになります。
これはそれまでの個性のない厳格なスーツの概念を壊し、新しいデザインを構築したジョルジオ・アルマーニにちなんだ賛辞でした。
こうしてジルサンダーのメンズウェアは伝統的な男性服の概念を覆し、ファッション業界に新たな風を吹き込んだのです。
ブランドの最盛期でもあった1999年、高級ファッショングループ・PRADAが突如としてジルサンダーの買収に乗り出します。
その結果ジルサンダーの株式の75%が、購入される事態となりました。
ブランドの買収後、ジルサンダー自身もしばらくはクリエイティブデザイナーとして会社に残ります。
しかし買収からわずか半年後、ジルサンダーはブランドから去ることを決断しました。
その後再びジルサンダーがブランドに復帰した時期もありましたが、やがて完全に職を辞することとなります。
創設者の離脱という大きな変化は、ブランドの方向性にも影響を与えました。
2005年PRADAグループは、ジルサンダーの新たなクリエイティブディレクターとしてラフ・シモンズを起用します。
ラフ・シモンズによる最初のコレクションは、ミラノファッションウィークで披露され、世界中のメディアで高く評価されました。
このときラフ・シモンズは、それまでのジルサンダーの美学と自身の斬新なビジョン・独創性を融合した新たなスタイルを打ち出します。
こうしたラフ・シモンズの新たな発想は、ブランドの商業的な拡大に大きく貢献しました。
さらに2007年のレディースコレクションでは、ミニマルなデザインを中心としたミニスカートやミニドレス、細身のパンツなどを発表。
ブランドの核であるミニマリズムを現代的に解釈したことで、高い評価を受けました。
こうしてラフ・シモンズによりジルサンダーは新たな命を吹き込まれ、世界中でいっそう高く評価されるようになったんです。
2017年のルーシーとルーク・メイヤー夫妻のクリエイティブディレクター就任も、ジルサンダーの大きな転機となりました。
数々の有名ブランドでキャリアを積んだルーシーと、大学でビジネスや経営を学び自らもファッションブランドを立ち上げたルーク。
このようなビジネスとクリエイティブの両面に長けた二人の就任により、新ライン『ジル サンダー+』の展開が始まります。
ライン名の「+」には、機能と素材へのさらなるこだわりと、特別なパートナーシップという意味が込められているとか。
実際にジル サンダー+の一部の製品は、メイヤー夫妻が高く評価する企業との協業によって生み出されています。
ジル サンダー+の展開は、ブランドの専門性のさらなる向上と、より良いアイテムの開発を目指す取り組みでもあるんですね。
創設者ジルサンダーは自身のブランドから退いたのち、ファッションブランド・ユニクロとデザインコンサルの契約を結びます。
このコラボから生まれたのが『+Jコレクション』です。
ジルがこのプロジェクトに参加したことで、それまでインナーウェアを中心に展開していたユニクロに洗練されたデザイン性が加わりました。
これによりユニクロは、ハイクオリティなファッションアイテムを提供できる会社だと、多くの人々に認識されることになります。
実際+Jコレクションの人気は瞬く間に広がり、発売と同時に完売する商品が続出するほどの反響を呼びました。
+Jコレクションの成功を受け、ユニクロはジルの故郷であるハンブルクの市役所近くに、新たな店舗もオープンしたんです。
このように、ジルは自身のブランドを辞したのちもデザインの道を進み、ファッション界に影響を与え続けています。
ジルサンダーの特徴は以下の3つです。
これらはジルサンダーが多くの人を魅了し、世界中から高い評価を得ている理由でもあるので、確認しておきましょう。
それぞれについて、以下から詳しくお伝えしていきます!
ジルサンダーの最大の特徴は、ミニマルなデザインです。
ブランドのコンセプトである「Design Without Decoration」は、装飾のないデザインを意味します。
この言葉は余計なものを削ぎ落とし、本質的な美しさを追求するジルサンダーの姿勢を表しているんです。
また単に飾りを省くというだけではなく、洋服そのものの構造や素材の良さを際立たせるという意味も持っています。
ジルサンダーが追求するミニマリズムには、単なるシンプルさではなく、細部まで緻密に計算された独自の美学があるんですね。
その妥協を許さない徹底ぶりからか、創設者のジルサンダーは「鉄の女」とも呼ばれました。
このような徹底したミニマリズムは、ジルサンダーの大きな特徴です!
巧みな素材使いもジルサンダーの特徴の1つです。
ジルサンダーは最高級の伝統的な素材はもちろん、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維も利用しています。
さらにサステナブルな視点を取り入れた新しい素材の研究を行うなど、最先端の素材開発にも積極的に取り組んでいるんです。
このようにジルサンダーは、自ら開発を行うほど素材にも徹底してこだわっています。
それは服の着心地や耐久性、環境への配慮までを考えた、ジルサンダーの哲学の実践とも言えるでしょう。
こうしたジルサンダーの取り組みは、洗練されたデザインにさらなる深みやバリエーションを与えています。
以上のような素材への徹底したこだわりも、ジルサンダーの特徴です!
デザインがもつ魅力的なシルエットも、ジルサンダーの特徴です。
ジルサンダーのアイテムはミニマムであると同時に、立体的なフォルムの美しさも意識して作られています。
こうした努力から着る人の体に無理なくフィットしつつ、美しいスタイルも表現できるという、独自のデザインの確立に成功しているんです。
さらにジルサンダーの洋服は、動いたときの生地の揺れやうねりまでも計算された緻密な構造をしています。
このような見事なバランスを実現したジルサンダーだからこそ、「ミニマルの女王」とまで称されているんですね。
以上のようにミニマリズムと美しいシルエットの共存も、ジルサンダーの大きな特徴です!
ここでは以下にある、ジルサンダーで人気のバッグシリーズを4つご紹介していきます。
いずれもジルサンダーの美学を反映した、独特の個性をもつ魅力的なアイテムばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
それぞれについて、以下から詳しくお話していきます!
ジルサンダーを代表するアイコンバッグといえば、TANGLE(タングル)です。
タングルの最大の特徴は手作業で付けられた結び目のストラップで、職人技が光る繊細な作りとなっています。
また四角いシェイプはジルサンダーらしい、シンプルでミニマルな印象を与えてくれるんです。
さらにバッグ本体にさりげなく配置されたロゴも、上品さを感じさせるポイント。
サイズはスモールやミディアムなどから選べるので、使いたいシーンに合わせて選ぶといいでしょう。
カラーはモノトーンが定番ですが、カラフルなものなどバリエーションも豊富にあります。
どんなスタイルにも合わせやすく、自分好みのものを選べるので、初めての方にもオススメです!
Cannolo(カンノーロ)は2022年春夏シーズンから登場したバッグで、ユニークな形状が注目を集めています。
シチリアの伝統的なお菓子『カンノーロ』からインスピレーションを受けた、筒状の可愛らしいフォルムが特徴です。
開口部が大きく設計されているため、可愛い見た目のわりに高い収納力を持っています。
またサイズも選べて、一番小さなminiサイズはスマホなど最低限のものを持ち歩く際に使いやすいです。
さらにストラップは長さの調節も可能なので、自分の好みに合わせて利用するといいでしょう。
このように可愛い見た目と使い勝手を両立している点が、カンノーロの魅力です!
COIN(コイン)は上品でクラシカルな印象を与えるショルダーバッグで、2024年4月に発売されたばかりの新しいモデルです。
サイドに配されたコイン型の大きなゴールドパーツが特徴となっています。
このコイン型のパーツは単なる装飾ではなく、バッグのストラップの長さを調節するバックルとしても機能しているんです。
素材にレザーを使用しているためやや硬めな印象を受けますが、十分な奥行きがあって、日常のアイテムをしっかりと収納できます。
またカラーはブラックやグリーンなど、4パターンが用意されているんです。
コインはコンパクトで日常使いにピッタリのバッグなので、ぜひチェックしてみてください!
がま口型の留め具が特徴的なのが、ジルサンダーの『GOJI(コジ)』シリーズです。
どことなく古風な日本の雰囲気をまとっており、和服にも合わせやすいデザインをしています。
以下のようにバリエーションも豊富です。
このように多彩なデザインが用意されているので、自分のスタイルに合ったものを選ぶといいです。
シンプルで独特なデザインのコジバッグは、唯一無二の魅力を放っています。
ミニマルで個性的なデザインのバッグを探している方は、ぜひコジもチェックしてみてください!
今回は「ジルサンダーの歴史や特徴」について、詳しくお話しました。
ジルサンダーの主な歴史は以下のとおりです。
このようにジルサンダーはさまざまな変化を遂げながら、世界的に有名な高級ブランドへと成長しました。
そんなジルサンダーには、主に以下の3つの特徴があります。
いずれもジルサンダーが多くの人を魅了し、世界中から高い評価を得ている理由でもあります。
ミニマリズムと品質を両立した魅力的なブランドを探している方には、ジルサンダーがおすすめです。
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