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2022.04.25
目次
世界的メーカーとして知られるショパール。
ショパールの腕時計と言えば、レディースラインを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし時計メーカーとして160年以上の歴史を持つショパールには、優れた機能性を持つメンズ腕時計も多く存在します。
時計好きなら知っておきたいショパールの特徴と強み、定番モデルや型番の選び方について、詳しくまとめました。
ショパールは1860年に、「ルイ-ユリス・ショパール」によって設立された時計メーカーです。高品質・高性能な時計をつくるため、「最高の技で最高のモノを作る」という志を掲げています。
そしてその志が世界的に認められ、広くその名を知られるようになりました。
スイス連邦射撃祭やスイス鉄道時計の公式時計プロバイダーとなるほど、技術力や製品水準の高さは折り紙つきです。
こうしてショパールは高級腕時計分野において、確固たる地位を築きます。
しかし同族経営だったショパールは、相続問題をきっかけに経営難へ陥りました。1963年には、ドイツの名門ジュエラー「ジョイフレ一家」に買収されています。
ただこの買収により、ジョイフレ社の宝飾ビジネスにおけるノウハウとショパールの時計製造技術が融合しました。
結果としてショパールは、新たな進化を遂げることになったのです。
ショパールの強みは、ジュエリー性の高さと技術力が両立している点です。とくにこの強みは1976年に発表された、ショパールの旗艦モデル「ハッピーダイヤモンド」によく表れています。
文字盤を覆うサファイアクリスタルガラスが二重になっており、その間をダイヤモンドが動き回るデザイン性の高さが特徴です。
スイスの伝統的な時計製造技術と、ドイツの宝飾ノウハウが詰め込まれたモデルと言えるでしょう。
このモデルは「腕時計をジュエリー感覚で身に着ける」という、画期的なコンセプトの製品でした。
現在では「ハッピースポーツ」モデルも数多く展開しています。
ショパールの傑作として名高いハッピーダイヤモンドですが、クオーツの薄さを活かしているのも特筆すべき点です。
1969年のクオーツショックにより、腕時計業界は大きな転換を迫られました。
しかしそんな中、見事に時流へ乗ってみせたショパールの先見性を示すものとも言えるでしょう。
ショパールの腕時計は、宝飾性の高さと卓越した技術力による高性能さが大きな強みです。
さらにモデルの幅が広いのも特徴のひとつ。時計好きだけではなく、一生ものの腕時計を探す人にとっても一見の価値があるラインナップです。
その中でも定番としておすすめできるモデルをご紹介します。
1996年から始まった、ショパールのマニファクチュールシリーズが「L.U.C」です。
創業者ルイ-ユリス・ショパールのイニシャルを冠したこのシリーズのうちでも、定番化しているのがXPSコレクションでしょう。
自動巻きにも関わらず薄型でロングパワーリザーブ、さらにドレッシーな外観が特徴です。中でも型番「171948-1001」は、K18ゴールドケースの贅沢なモデルとなっています。
ダイヤベゼルに超薄型自動巻きムーブメントLUC96.12-Lを搭載し、本格派の自動巻き腕時計です。
さらにラグジュアリー感もたっぷり味わえます。
メンズショパールの旗艦モデルとして、大きく知られているのがクラシックレーシングシリーズのひとつ「ミッレ ミリア」です。
ハイエンドさではL.U.Cにやや劣るものの、男性用モデルとしての歴史は古く、ショパールの中でも名品と言えるでしょう。
イタリアのクラシックカーレースからその名を取った「ミッレ ミリア」は、レースで活躍してきた往年のクラシックカーをモチーフにしています。
そのためヴィンテージ感あふれるデザインに仕上がっており、スタイリッシュな中にも渋いかっこよさが漂うモデルです。
特に「ミッレ ミリア GTS パワーコントロール(型番:168566-3001)」は、マニファクチュールにより完成させた自社ムーブメントを搭載しています。
約60時間のパワーリザーブに100m防水と、タフな仕様も魅力です。
文字盤にはGTカーの燃料計をモチーフにした、パワーリザーブインジケーターが配されています。
ショパールのメンズ腕時計は、クラシックラインとスポーツラインに大きく分かれるラインナップです。
時計製造技術の神髄を感じさせるクラシックレーシングシリーズから、宝飾ノウハウが活きるドレス系ウォッチまで、ラインナップが充実しています。
その中でも定番モデルは、下記の3つです。
世界的な知名度の高さゆえに、ステータス性も抜群です。それぞれ詳しく解説していきます。
「ミッレ ミリア クロノグラフ」は、ミッレ ミリアシリーズの中でも代表的なモデルです。
クラシックカーに着想を得たデザインのケースや、シルバーの文字盤がヴィンテージ感を醸し出します。
デザイン性の高さと、機械式時計製作技術が見事に融合した逸品です。レーシングタイヤのトレッドをイメージしたラバーベルトは、見た目のかっこよさだけではありません。手首にフィットする装着感も魅力のひとつです。
ショパールの卓越した技術力によって生み出されるのは、コンプリケーションと呼ばれる複雑機構の腕時計です。
L.U.Cムーブメントを搭載した製品の中でも、最上位モデルとして知られています。
格調高いデザインに高度な機能を付加した仕様となっており、ショパールマニュクチュールの技術力を堪能できるモデル揃いです。
ショパールの腕時計の中で、シンプル美を存分に味わえるのが「クラシック」です。完成度の高いドレスウォッチとしてその名を知られるシリーズですが、デザインはごくシンプルに作られています。
フォーマルな場でも着けられる、気品ある佇まいが魅力です。
ショパールの中では比較的価格が控えめなので、エントリーモデルやサブ機としても最適と言えます。
名門時計メーカーとして長い歴史を持つショパールは、その宝飾性の高さからレディースモデルで知名度が高いブランドです。
その人気の秘密はなんといっても、ラグジュアリー感あふれるデザインやジュエリーのような素材使いにあります。
とくに定番のモデルは、下記の3つです。
腕時計としての実用的な機能と、エレガントな宝飾性を兼ね備えたモデルが定番です。
ショパールウォッチの代名詞「ハッピーダイヤモンド」は、エレガントなフォルムを損なわないよう、リューズのないつくりが特徴です。
ゴールド素材のケースにムービングダイヤがあしらわれたゴージャスな仕様で、年齢を重ねても着け続けられる一生ものの品格が漂います。
ジュエリーウォッチの代表格として人気のある、定番中の定番です。
ハッピーダイヤモンドの大ヒットを受け、日常づかいできるモデルとして誕生したのが「ハッピースポーツ」です。
ムービングダイヤを使用した意匠はそのままに、素材にステンレススチールを採用しています。
ハッピーダイヤモンドよりも手が届きやすい価格帯で、ファーストショパールとしてもおすすめしたいモデルです。
小ぶりなサイズ感のものが多いため、ステンレス製でありながらもドレッシーな雰囲気が楽しめます。
1990年代に誕生した「インペリアーレ」は「皇帝」という名のとおり、高貴で美しいデザインが特徴です。
優美なラウンドフォルムのケースと、ベルトのつなぎ目にみられる形状もインペリアーレ特有のもの。
そのほかも随所にショパールらしいディティールが詰まっています。
レディース腕時計としてオーソドックスなサイズだけではなく、40mmとメンズライクに使えるモデルまでラインナップが充実。
ショパールの腕時計の型番(品番)は、コレクションごとに規則性が異なるという、少々変わった構造をしています。
あえて分類するとすれば、ハッピーダイヤモンドとそれ以外のモデルに分けると理解しやすいでしょう。
ここではショパールの腕時計に見られる型番の例をいくつか取り上げ、その見方を解説します。
例えば、「ハッピーダイヤモンド32MMクォーツウォッチ」の「18Kローズゴールド/ダイヤモンド/オニキス」モデルの場合、次のような型番がついています。
209429-5102
前半の「209429」がモデルを示す数字であり、後半部分はケースの素材および文字盤の色を表していると推測されます。
なおハッピーダイヤモンドの各モデルは冒頭が「20」、ハッピースポーツは「27」です。
「ミッレ ミリア クロノグラフ」の「ステンレススチール/黒/ブラックラバー」の場合、次のような型番がつけられています。
168511-3001
ハッピーダイヤモンドの場合、前半6桁の数字は固定されていました。
しかしミッレ ミリアでは、同じモデルでも異なるナンバーが使われていることがあります。
クラシックではこの部分がすべて共通しているので、シリーズによって型番の規則性は若干の変化が見られるのも特徴です。
ショパールの複数モデルを検証してみると、型番の見方が次のように推測できます。
(例)209429-5102:ハッピーダイヤモンド32MMクォーツウォッチ(18Kローズゴールドケース/ダイヤモンド/オニキス文字盤)
前半の「209429」のうち、下4桁がモデルを示すと考えられる数字です。
腕時計のケース裏に刻印されている数字と対応しており、ムーブメントを含む時計の機構および外装上の特徴を示していると推測されます。
ただしハッピーダイヤモンドは例外で、ケース裏の数字と型番には共通性がありません。
そして冒頭の2桁の数字は、モデルごとに異なる数字がつけられています。
「27=ハッピーダイヤモンド(ハッピースポーツのみ)」、「38=インペリアーレ」という具合です。
型番の後半4桁は、時計の素材・色・文字盤カラーを示しています。
特に後半部分の冒頭2桁は素材によって分類されているのも特徴です。
「00番台=18Kイエローゴールド」「10番台=ホワイトゴールド」といった表示になっています。
上記のように、ハッピーダイヤモンドとそれ以外のモデルで型番の規則性が違うのです
しかし前半冒頭2桁によって、ある程度モデルの推測ができる構造になっています。欲しいモデルを探す際には重要な手がかりとなるため、型番の見方を知っておくと役立つでしょう。
今回は、ショパールの特徴と強み、定番モデルや型番の選び方について解説しました。
腕時計については、まだまだ知っておきたいことがたくさあります。
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