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エルメス腕(時計)のモデルの選び方や型番の見方について解説します

2022.12.29

エルメスといえば、多くの方が名前を知っている超有名ブランドです。

しかしエルメスはバッグや香水の印象が強いですよね。実は腕時計も高い品質を維持しており、多くの方が好んで着用しています。

ではそんなエルメスの特徴や強みについて解説していきますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

エルメスの特徴

エルメスは元々、馬具を扱うブランドとしてスタートしています。歴史のスタートは1837年で、馬具職人だった「ティエリ・エルメス」氏が開業。

 

当時から優れた職人だったエルメス氏により、多くの方から支持を得ました。(ナポレオン三世や、ロシア皇帝からも懇意にしてもらうほど)

 

しかし徐々に時代は移り変わり、馬から自動車の時代へとシフトしていきます。

 

その際にエルメスは当時扱っていた革の加工技術を使い、バッグや財布といったレザー製品へ転向したのです。

 

元々高級な革を扱うブランドだったため、技術力はとても優れていました。

 

すぐに高級皮革ブランドとしての地位や認知度も高まり、現在もなお高い品質を保ち続けています。

 

腕時計とはあまり関連がないのでは?と思われるかもしれません。

 

しかし歴史は意外と古く、「ブレスウォッチ」という懐中時計にレザーストラップを装着させたものが最初の作品です。

 

本格的な腕時計の制作は1920年からと言われています。

エルメスの強み

エルメスの強みはなんといっても、革の美しさにあります。

 

元々レザーを得意とするブランドなだけあって、非常にレザーストラップが美しいです。

 

この上品さは他のブランドにないもので、多くの時計愛好家から支持を得られています。

 

また革の素材だけではなく、デザインも非常に革新的です。

 

一般的な腕時計の形にとらわれない独自のデザイン構築により、他ブランドとは違った雰囲気を醸し出しています。

 

歴史とブランドイメージの高さがそのまま強みとなっているので、よく一生モノのご褒美として購入されることが多いです。

エルメスの特徴とオススメな型番(品番)1選

エルメスは多くのデザインがあるため、どのモデルを選んだらいいか悩まれる方も多いでしょう。

ここでは「アルソー78」についてまとめましたので、ぜひおすすめのモデルとして参考にしてみてください。

アルソー78の特徴とオススメな型番(品番)

アルソー78は、2019年の3月に取り扱いを開始したエレガントな新作です。

上下で非対称になっている形状が特徴的となっています。このデザインは馬具の鐙(あぶみ)から着想を得ました。

※鐙とは馬に乗るとき、足を乗せる馬具の一種です。

 

さらにダイヤルは斜体のインデックスが組み合わさっており、まるで馬が駆け抜けるような印象を抱きます。

しかし全体的に特徴的なデザインながら、シックな形へと収まっているのが魅力です。

 

ビジネスシーンとも相性がよく、エルメスを代表とするシリーズにもなっています。

 

内部に搭載されているのはスイス製のクォーツムーブメントです。控えめながらエレガントな雰囲気を持つ、エルメスらしい腕時計となっています。

【メンズ向け】エルメスの定番モデル3選

エルメスと言えばレディースの印象が強いものの、見た目のインパクトさからメンズが着けても違和感はありません。

そこでこの項目では、エルメスの定番モデルを3つご紹介します。

  • アルソー
  • ケープコッド
  • Hウォッチ

 

それぞれ詳しく特徴も紹介していきますので、腕時計選びの参考にしてくださいね。

アルソー

アルソーは前項でも紹介した、アルソー78のシリーズです。

シリーズ内ではクロノグラフや自動巻き、メンズが好むようなシックなデザインまで幅広く揃っています。

 

しかし基本的なデザインコンセプトは変わらず、鐙(あぶみ)と斜体のインデックスが印象的です。

おすすめの型番は「AR4.910a」で、ブラックの自動巻きクロノグラフとなっています。

 

デイトカレンダーに横目のクロノグラフとなっており、十分に機能を盛り込んだメンズウォッチです。

ケープコッド

ケープコッドは、エルメスの専属デザイナー「アンリ・ドリニー」氏がデザインしたモデルです。

名前の由来はアメリカにある高級リゾート地で、エルメスの「シェーヌダンクル」というブレスレットが元となっています。

 

シェーヌダンクルは錨の鎖(船のイカリにつける鎖)をイメージしており、ケープコッドもこの鎖を描いたデザインなのが特徴的です。

文字盤は正方形ですが、ケースは長方形という独自な形状をしています。

 

しかしベルトによって表情をさまざまなものへと変えるため、多くの方が愛用するモデルとして人気です。

おすすめの型番は「CD4870431MHA」で、ゴージャスな18Kのケースとなっています。

アリゲーター革となっており、つけ心地も非常に良いものです。

Hウォッチ

Hウォッチはエルメスの頭文字、「H」をそのままかたどった定番モデルです。多くの方がエルメスだとわかるデザインで、非常に多くの方に知られています。

 

実はリリースされたのが1996年のため、比較的新しいモデルです。ただ見た目のインパクトから、知名度は非常に高いものとなっています。

 

しかしながら上品さも合わせ持っているので、もっともエルメスらしい腕時計といっても過言ではないでしょう。

ここでは型番ではなくウォッチサイズをご紹介します。

 

  • TPM:一番小さい17.2×17.2mm
  • PM:扱いやすい21×21mm
  • MM:男女兼用で使える26×26mm
  • TGM:一番大きな30.5×30.5mm

 

TPMはどちらかというとアクセサリー感覚か、華奢な方が着けるとちょうどよいです。PMはビジネスシーンとも相性がよく、MMはカジュアルなワンポイントとしても使えます。

 

TGMは一番大きなサイズですので、より男性的な印象を与えたいときに最適です。

【レディース向け】エルメスの定番モデル3選

エルメスといえばレディース向けのモデルが人気です。

この項目では、下記の3種類をまとめました。

  • Hウォッチ
  • ラリー
  • タンデム

それぞれ特徴も合わせて紹介していきますね。

Hウォッチ

メンズもレディースも、Hウォッチは非常に人気が高いです。ケースにエルメスの頭文字である「H」を当てはめ、大胆かつ上品さを映し出した代表作と言われています。

 

明らかに一般的な腕時計と思えないデザインは、ひと目でブランドものの腕時計だとわかるほど。

さらにエルメスらしい上質なレザーも相まって、非常に高級感があります。

 

大胆なのに上品さもあり、インパクトの強い腕時計です。とはいえカジュアルにもフォーマルにも適しているため、ぜひ1本は持っておきたいところ。

 

レディース向けなら一番小さなTPMかPMを選ぶと良いでしょう。ビジネスやプライベート合わせて使うなら、一番扱いやすいのは21×21mmのPMです。

おすすめの型番は「W 036744WW00」で、ダイヤモンド入りの上質なHウォッチとなっています。

ラリー

エルメスのラリーは、スポーティーなモデルとして人気が高いです。名前にも使われている「ラリー」も、モータースポーツのラリーから来ています。

まるでレースで使うコースのような形状となっており、非常に特徴的です。

一般的に楕円形の腕時計は多く見られるものの、エルメスのラリーは留め具も大振りなのでさらに独特な印象を与えます。

 

文字盤にもアラビアフォントが使われているため、ややプライベートよりの使いみちを想定されることが多いです。

とはいえあまり派手な色合いのモデルは少なく、落ち着いたカラーが採用されています。針も大振りではないので、意外と真面目な印象を抱く方も多いでしょう。

 

おすすめの型番は「RA1.240」です。文字盤のカラーがアイボリーとなっており、ベゼルとケースのシルバー・ゴールドが印象的となっています。

タンデム

タンデムはよくバイク乗りの間でも聞くことが多い、「タンデム(2人乗り)」から名前が使われています。見た目はHウォッチにも似ていますが、タンデムは全体的にHがあしらわれたデザインです。

 

特徴的なのは傾斜がついたHの文字で、ほかにも反射で浮かび上がるHや模様・仕上げの違いで浮かび上がるといった工夫もされています。

 

このタンデムはエルメスの成り立ちである、2頭立の馬車からつけられました。全体的にやや縦長のモデルとなっており、いい意味であまり派手に見えないのがポイントです。

 

飽きが来ないデザインで、なおかつ大胆で上品な印象を与えられます。ビジネスやパーティー、どんな場面でも使える魅力がタンデムから感じられるでしょう。

おすすめの型番は「TA1.230」です。ダイヤモンドをベゼルにあしらい、上品さを際立たせています。

エルメスの型番(品番)の見方について

エルメスの型番はある程度共通している部分があり、お目当ての腕時計を探す上でも重要な情報となります。

例えば商品名だと、具体的なモデル特定が難しい場合もあるのです。

この項目ではそれぞれ型番について特徴を紹介しますので、ぜひ型番の見方を押さえておきましょう。

型番に見られる特徴

エルメスの型番は、基本的に「W」から始まります。のちに数字が4つ続き、各シリーズを特定できるナンバーとなっているのが特徴です。

 

また末尾4桁もWW00となっていて、今後新たな製品展開で変更となる可能性があります。

例:Ref.W035437WW00

 

ある程度はW以降の数字4桁で把握できるため、気に入ったモデルがあれば数字を控えておくと良いでしょう。

W以降の数字でわかるシリーズ名

W以降の数字は、それぞれシリーズを表しています。具体的には下記のとおりです。

 

  • Hウォッチ:0378、0367、0368、0448
  • ケープコッド:0435、0436、0437、0402、0413、0443
  • クリッパー:0353、0354
  • フォーブル マンシェット:0418
  • ナンタケット:0441
  • スリム ドゥ エルメス:0417

 

シリーズでもいくつかナンバーが違うのは、レディース・メンズ向けやサイズの違いです。

例えばクリッパーはレディースが0353で、クロノグラフが0354となっています。

しかしクリッパー以外は、ほとんどデザインの違いはありません。

シリーズ名以降の2桁で細かい違いがわかる

シリーズ名を表す4桁の数字以降、残された2桁で細かい違いがわかるようになっています。

しかしこちらの情報は現行モデルを照らし合わせてみても、どういった違いがあるのかは把握できませんでした。おそらく革バンドの種類や、材質といった違いでエルメス側が割り振っているものと思われます。

過去のナンバーは大きく違うため注意が必要

ここまでご紹介したナンバーの法則は、あくまで現行モデルに限ります。

例えば過去モデルのHウォッチは「HH1.210.131/UNO」といった表記です。

 

現行モデルと違い、型番のルールそのものが変わっています。さらに現状でも、中古市場も合わせて過去モデルの型番が多いです。

当記事では過去モデルについて紹介しませんが、徐々に扱いがなくなることから現行モデルのみご紹介いたします。

もし気になったモデルが現行と違うルールに則っているなら、すでに生産終了品ですので早めに入手しておいたほうが良いでしょう。

まとめ

今回はエルメスの腕時計についてモデルの選び方や型番の見方などをご紹介しました。

腕時計については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみて下さい。