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グランド・セイコーの腕時計おすすめモデル3選!定番モデルと選び方も紹介

2023.10.30

グランド・セイコーは日本の高級時計ブランドです。

ロレックスやオメガ、オーデマピゲなどの時計の本場スイスのブランドに負けない世界基準のクオリティを持っています。

スイス製の華やかな時計とは一味違う、日本らしい丁寧なものづくりの姿勢を表現した時計作りで、世界中にファンを持つブランドです。

そんなグランド・セイコー。

時計に興味を持った方の中には、「たくさんモデルが合ってどれを選べば良いのかわからない」と感じている方も多いかと思います。

そこでこの今回は、グランド・セイコーの特徴とオススメの型番(品番)や定番モデルを紹介します。

これからグランド・セイコーの腕時計の購入を控えている方は、購入前にぜひ、読んで参考にされてみてください。

グランド・セイコーの特徴

グランド・セイコーは、シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴です。

高級時計と言うと、金素材を使用した豪華な装飾を施した時計を思い浮かべる方も多くいるかと思います。

しかし、グランド・セイコーはその反対をいくデザインを採用しています。あえて装飾を省いたシンプルさを貫きながら、洗練された高級感のあるデザインを実現しています。

高級感を醸し出しているポイントとなるのが、多面カットやザラツ研磨といった技法をダイアルやケースに使っていることです。

細部にこだわる技法は、日本のものづくりの姿勢を表しており、日本だけでなく海外からも人気を集める理由となっています。

グランド・セイコーの強み

グランド・セイコーの強みは、時計業界の歴史を変えてきた高度なムーブメント作りです。

グランド・セイコーは2017年に独立したブランドでしたが、それまではセイコー内の1つのブランドとして存在していました。

セイコーと言えば、時計業界の歴史を変えた「クォーツショック」を生み出した当事者として知られています。

クォーツショックとは、1969年にセイコーが開発した水晶を動力にしたクォーツウォッチ「アストロン」を発売したことによって、それまで主流だった機械式時計からクォーツ時計へと変わってしまった出来事を指します。

当時、機械式時計を製造していたスイスの時計ブランドの多くが閉鎖・休止状態に追い込まれるほど、世界的にクォーツ時計が流行しました。

現在でもクォーツ時計は、時計市場の約97%を占めると言われています。

セイコーはこのクォーツ時計を生み出したことからも分かる通り、積極的に時計のムーブメントの開発を行っています。

その上位ブランドであるグランド・セイコーはケースやダイアルへのこだわりはもちろん、ムーブメントの開発・製造にも並々ならぬこだわりを持っています。

グランド・セイコーのムーブメントには、機械式とクォーツ式、独自開発のスプリングドライブの3種類があります。

機械式では、精度を厳しくチェックするスイスのクロノメーター規格が有名ですが、これよりもさらに厳しい基準を独自に設けた「新GS規格」を制定しています。

クォーツ式ムーブメントといえば高精度が特徴ですが、グランド・セイコーのクォーツ式では水晶振動子とICによって、他社よりもさらに高精度です。

一般的なクォーツ時計は月±15秒の誤差が生じると言われていますが、グランド・セイコーの9Fキャリバーでは、年±10秒という圧倒的な高精度を実現しています。

そして、ゼンマイを駆動力としていますが精度を司る調速機構という部分だけクォーツ式という、機械式とクォーツ式のハイブリッドがスプリングドライブです。

つまり、機械式とクォーツ式の良いとこ取りをしたムーブメントと言えます。

グランド・セイコーの定番なモデルの特徴とオススメな型番(品番)

グランド・セイコーは、当初はムーブメントによる種類で分けられていましたが、2018年からは、デザインコンセプトによる種類で分けられています。現在のグランド・セイコーの定番モデル3つは次の通りです。

  • エレガンス・コレクション
  • ヘリテージ・コレクション
  • スポーツ・コレクション

それぞれの特徴とオススメの型番(品番)を紹介します。

エレガンス・コレクションの特徴とオススメな型番(品番)

エレガンス・コレクションの特徴は、フォーマルな場所やドレスアップスタイルに合わせられるドレッシーな時計であることです。

ダイヤモンド装飾があるモデルや、日付表示なし、あるいはスモールセコンドを備えるなど、より洗練された見た目にこだわっています。

また、日本の伝統工芸である漆芸をダイアルに採用したモデルや、雪をイメージした独特な模様を手作業で表現するなど、伝統的な技法や職人技を堪能できるのもエレガンス・コレクションならではと言えます。

エレガンス・コレクションのオススメの型番(品番)は、SBGW259です。1960年に登場した初代グランド・セイコーのデザインを復刻したモデルです。

2020年に誕生60周年を迎えた初代グランド・セイコーのモデルを、現代の技術にリファインしています。

初代モデルのケースサイズ35mmから38mmへのサイズアップや、裏蓋のシースルー化、ステンレスの約2倍の硬さを持つブリリアントハードチタンを使用するなど、初代のデザインを受け継ぎながら最新の技術を盛り込んでいるのが魅力です。

ヘリテージ・コレクションの特徴とオススメな型番(品番)

実用性とオンオフ問わない時計を求める方にオススメなのが、ヘリテージ・コレクションです。グランド・セイコーのスタンダードなモデルであり、視認性に優れたダイアルや、スーツに合わせやすいシンプルなデザインが特徴です。

ビジネスマンからも人気が高く、飽きのこないデザインで長く使いたいという方にもオススメです。

ヘリテージ・コレクションのオススメの型番(品番)は、SBGA467です。

グランド・セイコーの王道のケースデザインに、艶のあるダイアルを組み合わせたモデルです。ムーブメントは、セイコーが独自開発したスプリングドライブで、機械式特有のゼンマイを巻き上げる感覚と、クォーツ式の高精度を併せ持っています。

最大巻き上げ時の持続時間は約72時間で、土日休みに着用しなくても巻き上げが維持されるのも魅力と言えます。

また、7時と8時位置に巻き上げの残量を示すパワーリザーブ表示があるため、残りの持続時間を確認できます。

スポーツ・コレクションの特徴とオススメな型番(品番)

スポーツ・コレクションは、カジュアルにグランド・セイコーを楽しみたい方に向けたコレクションです。

GMT機能やダイバーズウォッチ、クロノグラフ機能など、機能に優れた時計をラインナップしているのが特徴です。実用性と美しさを両立した時計がほしいという方にオススメです。

スポーツ・コレクションのオススメの型番(品番)は、SBGM245です。

グランド・セイコーらしい40mmのコンパクトケースに、赤色のGMT針が映えるデザインになっています。20気圧強化防水を備えながらも、ゴツくなりすぎないデザインのため、ビジネスシーンでも活躍してくれます。

【メンズ向け】グランド・セイコーの定番モデル3選

メンズ向けのグランド・セイコーの定番モデルをコレクションとムーブメントの組み合わせで紹介します。

1つ目は、ヘリテージ・コレクションのクォーツモデルです。

グランド・セイコーのイメージを具現化したような、スタンダードなデザインとグランド・セイコーの強みであるクォーツ式ムーブメントは抜群の実用性と言えます。

ビジネスシーンにぴったりなシンプルな三針スタイルの「SBGP011」やクラシカルな印象のある「SBGX295」まで、自分好みのデザインを選べるのもポイントです。

2つ目は、スポーツ・コレクションのスプリングドライブです。

機能を重視したスポーツ・コレクションに、機械式とクォーツ式の良さを融合したムーブメントで、抜群の実用性を持っています。

クロノグラフ機能を搭載した「SBGC203」やダイバーズウォッチの「SBGA231」など、無骨なデザインも多数あります。

男らしいデザインの時計がほしいという方にオススメです。

3つ目は、エレガンス・コレクションのスプリングドライブモデル。

スタンダードなヘリテージ・コレクションよりも、時計通から人気を集めるのが、エレガンス・コレクションです。

限定品やスペシャル・エディションも人気のモデルで、ドレッシーなデザインだけでなく特別感が溢れるのも特徴です。

高機能なスプリングドライブを搭載していながら、平行相場が40万円代からと手が届きやすいのも魅力です。

【レディース向け】グランド・セイコーの定番モデル3選

レディース向けのグランド・セイコーの定番モデルとムーブメントの組み合わせを3つ紹介します。

1つ目は、エレガンス・コレクションのクォーツモデル。

どんな装いにも合わせやすいシンプルかつエレガンスなデザインが特徴で、ダイアルやベゼルにダイヤモンドをあしらったモデルもあり、ドレスアップにもオススメです。

メンズウォッチと合わせてペアウォッチとしても着用できます。

2つ目は、エレガンス・コレクションの機械式モデルです。

レディースウォッチと言うと、クォーツ時計が中心ですがグランド・セイコーでは、2019年に登場したレディース専用の機械式ムーブメントを搭載したモデルが登場しています。

「STGK007」では裏蓋がシースルーになっており、機械式ムーブメントを視覚的に楽しむことができます。機械式時計の魅力も堪能したいという方にオススメです。

3つ目は、ヘリテージ・コレクションのスプリングドライブモデル。

グランド・セイコーらしいデザインに女性の腕にマッチした30mm前後のケースサイズを採用しているのが特徴です。

ダイヤをあしらったモデルや雪をイメージしたモデルなど、美しさにこだわった時計が多くあります。こちらもメンズウォッチとペアで着用できます。

グランド・セイコーの型番(品番)の見方について

グランド・セイコーの型番(品番)は、必ず「S◯G◯+数字3桁」で成り立っています。

1番目の「S」の時は「SEIKO」の頭文字、3番目の「G」は「Grand Seiko」シリーズの頭文字が配されていると言われています。

2番目の文字はメンズ、レディース向けモデルを表していると言われており、メンズモデルは「B」、レディースモデルには「T」が使われています。

しかしグランド・セイコーの60周年を記念して作られたムーブメントを搭載したモデルは、「L」の文字が使われています。これは「Limited(限定)」を表す頭文字ではないかと推測されています。

4番目の文字は、機械式、クォーツ、スプリングドライブの3つの搭載ムーブメントに基づいて決められていると言われています。

ムーブメントの種類は多数あるため、A~Zまでほとんどすべて使われています。現在確認できているグランド・セイコーの型番(品番)のアルファベットとムーブメントの種類は次のようになります。

  • 9Sメカニカル(機械式ムーブメント):H、J、K、L、M、R、W
  • 9Fクォーツ(クォーツムーブメント):F、G、N、P、T、V、X
  • 9Rスプリングドライブ:A、B、C、D、E、Y、Z

アルファベットに続く数字3桁は、コレクションの通し番号と言われています。

型番(品番)にルールがない時計ブランドに比べて、グランド・セイコーには明確な型番(品番)のルールがあるため、型番への理解を深めればコレクションや搭載ムーブメントを把握できます。

欲しい時計を探しているときは、型番(品番)がすぐにわかるようにしておくと、ショップで店員に尋ねるときに話しが通じやすかったり、ネットで検索しやすかったりするのでオススメです。

まとめ

今回はグランド・セイコーの腕時計について、おすすめなモデルや定番モデルの紹介、型番の見方などを中心に解説してきました。

グランド・セイコーは日本の最高峰で、ロレックスやオメガ、オーデマピゲなどの時計の本場スイスのブランドに負けない世界基準のクオリティのブランドです。

今回の記事だけでは届けきれなかった魅力がまだまだありますので、ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。