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カルティエ(腕時計)の定番モデルとオススメの型番について解説します

2024.03.31

カルティエの特徴は、その洗練されたデザインにあります。

例えば、カルティエでもっとも人気のタンクシリーズは戦車のキャタピラをモチーフに作られています。

これは、当時流行っていた曲線的なデザインであるアール・ヌーヴォーとは真逆の、アール・デコのようなシンプルで、直線的なものでした。

そして第1次世界大戦をきっかけに、世間の嗜好がアール・ヌーヴォーからアール・デコへ変わったことにより、カルティエは時代の先を行くデザインとして評価されるようになりました。

またカルティエはジュエリーブランドでありながら、時計業界の先駆者的存在であるという点は、大きな強みと言えます。

ということで今回は、カルティエの腕時計について解説していきたいと思います。

カルティエの腕時計に興味を持たれている方は、ぜひ参考にされてみてください。

カルティエの特徴と強み

カルティエが腕時計製造への進出を果たしたのは、1904年のことでした。

創業者の孫であるルイ・カルティエの友人であり飛行家のサントス・デュモンからの依頼により、飛行機を操縦しながらでも時間確認ができる腕時計を製造したことがきっかけです。

これは「世界初の男性用腕時計」として後のサントスシリーズにつながっていきます。

近年では、とくに自社開発のムーブメントを進めており、2001年には設計から開発、製造まで行える「カルティエマニュファクチュール」を設立し、2010年には自社開発ムーブメント「Cal.1904MC」を発表しました。

通常、腕時計のムーブメントは、ムーブメント専門会社に任せることがほとんどですが、腕時計専業ブランドでも自社でムーブメントの設計から組み立てまで行うマニュファクチュールは珍しく、カルティエのようなジュエリーブランドとして著名なブランドでは、更に稀有な存在と言えるでしょう。

カルティエの定番なモデルの特徴とオススメな型番(品番)1選

次にカルティエの定番モデルの特徴とオススメの型番(品番)を紹介します。

サントス ドゥ カルティエの特徴とオススメな型番(品番)

サントス ドゥ カルティエは、世界初のメンズ腕時計サントスの意匠を受け継ぐ2018年に登場した最新モデルです。

サントス ドゥ カルティエの特徴は、ケースやブレスレットに打たれたビスです。

これは、世界初のメンズ腕時計として登場したサントスのデザインを受け継いだもの。このビスは飛行機のボディの部品を留めるネジがモチーフとなっています。

飛行家サントス・デュモンの要望に応じて作られたことから、飛行家のための腕時計であることを連想させる意匠を取り入れています。

これはサントスシリーズに共通したデザインで、他にもサントス100やサントスドゥモアゼルなどにも受け継がれています。

サントス ドゥ カルティエしかもたない特徴としては、「クイックチェンジシステム」があります。

これまで専用の器具を使わないと交換できなかったベルトをワンタッチで簡単に交換できるシステムです。

そのため、気分によってステンレスや革ベルトに交換するなど、オシャレの感度が高いカルティエユーザーに嬉しい仕様となっています。

サントス ドゥ カルティエのオススメの型番(品番)は、「WSSA0029」です。

2018年にサントスの意匠を継ぐモデルとして登場しました。

時計のケースとブレスレットが一体化していて、見た目の良さはもちろん、なめらかな曲線が腕にフィットしつけ心地が良い点も大きな魅力です。

ケースサイズは35mmのため、男女問わず使用できるのも嬉しいポイントです。

ブレスレットの着脱も簡単で、ステンレス素材のブレスレットとは別に、レザーストラップもついているため、気分に合わせてベルト交換ができます。

ムーブメントは自社開発ムーブメントのCal.1847MCを搭載しています。パワーリザーブ約42時間、100m防水と日常使いには申し分ない性能です。

パシャ ドゥ カルティエの特徴とオススメな型番(品番)

パシャ ドゥ カルティエは、人気のパシャシリーズを2020年にブラッシュアップした最新モデルです。

パシャの名前は、モロッコの太守(パシャ)から「プールで泳ぐ際に着用できる腕時計を作って欲しい」という依頼をもとに作られたことに由来します。

1985年の登場時、時計業界ではスポーツウォッチが流行っていたこともあり、カルティエのスポーツウォッチとして主力モデルとなりました。

防水性能を高めるために、独特のリューズプロテクターがついており、これがパシャの大きな特徴となっています。

モデルによって、リューズプロテクターの先にダイヤやスピネルなどが使われているものもあり、ジュエリーブランドらしいさりげない宝石の使い方も魅力的です。

パシャ ドゥ カルティエのオススメの型番(品番)は「WSPA0013」です。

2009年まで生産されていたパシャ35mmをブラッシュアップしたモデルでリューズやリューズガードにブルースピネルがセットされており、文字盤の青い針と相まって全体のデザインのアクセントとなっています。

ケース裏はシースルー素材になっているため、カルティエの自社ムーブメント「Cal.1847MC」を覗くことができます。

また、この時計も「クイックチェンジシステム」を採用し、ケースと同じステンレスブレスレットの他に、アリゲーターストラップも付属しています。

【メンズ向け】カルティエの定番モデル3選

カルティエのメンズ向け腕時計で、定番モデルを3つ紹介します。

カリブル ドゥ カルティエ

1つ目は、カリブル ドゥ カルティエです。2010年に登場したメンズ専用モデルで、タンクフランセーズやバロンブルーのような柔らかい印象とは一線を画した力強いデザインが特徴です。

カリブルとは、「キャリバー」という意味でカルティエが長年推し進めてきた自社開発ムーブメントの足がかりとなったモデルです。

そのためカルティエのブランドやデザインだけでなく、メカ好きな男性の心も掴み高い人気を誇っています。2019年に廃盤となってしまいましたが、現在でも非常に人気が高く、今後中古市場では価格が上がると予想されています。

タンクソロ

2つ目は、タンクソロです。戦車のキャタピラをモチーフに1917年に誕生したタンクシリーズはカルティエを代表するコレクション。

タンクソロは数あるタンクシリーズのなかでも、薄型のデザインが特徴的なモデルです。

カルティエが生み出した世界で初めての腕時計サントスが誕生してからちょうど100周年に当たる2004年に登場しました。

それまでカルティエの信念を守り続けるモデルと言われていた「タンク ルイ カルティエ」をアップデートしたものがタンクソロになります。

そのため、カルティエらしい上品で美しい、それでいて独自性のあるデザインに仕上がっています。「よりカルティエらしい、上品な腕時計がほしい」という方におすすめです。

ドライブ ドゥ カルティエ

3つ目は、ドライブ ドゥ カルティエです。

2016年に登場したスタイリッシュな印象の強いデザインが特徴のモデルです。1930年代のトレンドであったクッションケースをモダンにアレンジし、薄型のケースに仕上げているのは、カルティエだからこそ為せる技と言えます。

角型や丸型とは一味違う独特のケースフォルムに、スタイリッシュな針やローマインデックスが文字盤に映えるデザインとなっています。

またケース裏はスケルトンで、自社開発ムーブメントを搭載していることもあり、メカ好きの男性の心も掴んでいます。

【レディース向け】カルティエの定番モデル3選

カルティエのメンズ向け腕時計で、定番モデルを3つ紹介します。

タンクフランセーズ

1つ目は、タンクフランセーズです。カルティエの腕時計といえば、タンクフランセーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

タンクフランセーズは、タンクシリーズはもちろん、カルティエのなかでもトップの人気を誇るモデルです。ケースとブレスレットが一体になったようなデザインで、腕時計をジュエリーのような感覚で楽しむことができます。

登場は1997年と比較的最近ですが、登場以来ほとんど基本デザインを変えることなく人気を保ち続けています。人気の秘密は、手頃な価格と素材や文字盤など、デザインが豊富にあることです。

ミスパシャ

2つ目はパシャシリーズのレディース時計、ミスパシャです。27mm経で女性でも着用しやすく、丸い文字盤は女性らしさを際立たせてくれます。

リューズプロテクターや幅広のベゼルは、エレガントな印象を際立たせながらも、スポーティな雰囲気があるのもポイントです。

そのため、ドレススタイルやスーツはもちろん、カジュアルファッションにも使えます。

クォーツ式で、日常生活防水を備えているため普段使いしやすいのも魅力です。

デザインの種類も、文字盤のカラーやベルト種類など複数あるため、自分のお気に入りの1本を探してみるのも良いでしょう。

ベニュワール

3つ目は、ベニュワールです。

バスタブを意味するベニュワールは、その名の通り西洋式の浴槽のようなオーバル型のケースが特徴のモデルです。

ケースはもちろん、腕に馴染むようにきれいに湾曲したブレスレットのフォルムは、エレガントウォッチの代表と言えるでしょう。

素材はゴールドのみで、カルティエの高級ラインながら、高い人気を誇っているモデルです。

ベゼルやブレスレット部分にダイヤをあしらったものもあり、極上のエレガントウォッチを求める方にぴったりの時計と言えます。

ゴールドに宝飾と言うと、ゴージャス過ぎてしまうのではと感じる方もいるかもしれません。しかし華美になりすぎず、落ち着いた大人の高級感を漂わせるデザインに仕上がっています。

カルティエの型番(品番)の見方について

カルティエには、それぞれの時計の種類を見分けるために型番(品番)というものが割り振られています。

カルティエの型番(品番)は基本的には購入した時計に付属している保証書にかかれています。「W」から始まるアルファベットと数字による8桁のものが型番(品番)に当たります。

代表的なモデルの型番(品番)は次のようになります。

  • W51008Q3:タンクフランセーズSM ステンレス クォーツ シルバー文字盤
  • W3140007:ミスパシャ ステンレス クォーツ シルバー文字盤
  • W7100057:カリブル ドゥ カルティエ ステンレス 自動巻き ブラック文字盤
  • WSNM0004:ドライブ ドゥ カルティエ ステンレス/レザー 自動巻き シルバー文字盤
  • WSSA0030:サントス ドゥ カルティエ ステンレス 自動巻き ブルー文字盤

時計のケースに4桁の数字が書かれていますが、これはモデルの固有コードです。

型番(品番)の「W」に続く4桁の数字と言われていますが、すべてのカルティエの時計が当てはまるわけではありません。あくまでもだいたいのモデルを把握できる目安として考えましょう。

また、4桁よりも長い数字は、時計1本ずつに割り振られたシリアルナンバーです。

まとめ

今回はカルティエの腕時計について解説していきました。

この他にも高級時計にまつわる知っておきたい知識は、まだまだたくさんあります。

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