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2023.10.31
目次
日本の時計ブランドの代表であるセイコーは、スイスの名門時計ブランドにも負けない技術力を持っています。
そんなセイコーのなかでも人気を集めているのが、プロスペックスやプロフェッショナルダイバー、マリーンマスターなどのダイバーズウォッチです。
ダイビングやアクアスポーツなどに必要な高度なスペックはもちろん、日常使いもしやすいデザインが魅力です。
今回はセイコーのダイバーズウォッチのなかからオススメの時計を5つ紹介します。
各モデルの特徴や利用シーンまで解説します。これからセイコーのダイバーズウォッチを購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
セイコーのダイバーズウォッチの特徴は、高度なスペックを備えていることです。
セイコーのダイバーズウォッチは、プロスペックスというモデルに集約されています。このモデルは、陸・海・空・走の4つのシーンに最適な時計を揃えているセイコーのスポーツコレクションです。
プロスペックスのなかで、初めて誕生したのがダイバーズウォッチであるマリーンマスターです。そのためか、セイコーにはダイバーズウォッチへの並々ならぬこだわりがあります。
初代モデルは、防水性能自体が珍しかった当時に150m防水性能を備えた時計として、話題を呼びました。
さらに翌年には、南極観測隊越冬隊員の装備品に4度選ばれており、プロフェッショナルから認められる時計として認知されるようになりました。
しかしセイコーは、初代のダイバーズウォッチでプロのダイバーから「飽和潜水に耐えられる作りではない」という意見を聞き、専門の開発チームを結成。プロユース仕様のダイバーズウォッチの製造を目指しました。
その結果、初代モデル登場3年後の1968年には300m防水性能を実現したセカンドモデルを発表。さらに10振動の高精度を実現し、国産初のメカニカルハイビート300mダイバーズウォッチとなりました。
そして、1975年には600m防水で飽和潜水に耐えられるダイバーズウォッチの製造に成功しました。
このモデルは、世界で初めてダイバーズウォッチにチタン製のワンピースケースを採用したことでも知られています。
時計のケース本体を外胴プロテクターが覆う独特のデザインが特徴で、その見た目から「ツナ缶」という愛称でファンから親しまれています。
他にもプロスペックスのなかには、「サムライ」や「スモウ」「タートル」などのように、外観の特徴から名付けられた愛称を持つ時計が多々あります。
これは日本国内だけでなく、世界中の時計ファンの心を掴んでいることの証と言えます。
セイコーでオススメなダイバーズウォッチの型番や特徴、オススメの利用シーンを紹介します。
1つ目は、プロスペックスマリーンマスターの「SBDX016」です。1965年に国内初のダイバーズウォッチとして誕生したマリーンマスターの誕生50周年を記念した、世界700本限定のモデル。
後に「ツナ缶」の愛称で親しまれることになるケースを外胴プロテクターで囲った独特の見た目は、マリーンマスターの醍醐味と言えます。
インデックスには残光時間が従来よりも60%向上したルミブライトを塗布し、暗闇でも高い視認性を保ちます。
バンドは従来のポリウレタンから、耐久性が強く劣化しづらい強化シリコン素材に変更し肌なじみを良くするなど、セイコーの最新技術が盛り込まれています。
ダイビングやアクアスポーツが趣味の方にオススメの時計です。
2つ目は、プロスペックスのダイバースキューバ「SBDJ047」です。
本格ダイバーズウォッチの機能を持ち、セイコーペプシとも言われるベゼルの青と赤のカラーリングが特徴です。ソーラームーブメントのため、巻き上げや電池交換の必要がないのも嬉しいポイントです。
太針や大きなインデックスを採用し、視認性を高めており、暗所でも時刻確認がしやすいルミブライト塗料を採用しています。
200m防水のためダイビングやアクアスポーツはもちろん、スポーツやカジュアルファッションにも合わせやすい時計です。
3つ目は、プロスペックスマリーンマスター「SBDX019」です。
1965年にリリースされた初代ダイバーズウォッチのリバイバルウォッチになります。2000本限定で発売され、セイコーファンはもちろんヴィンテージウォッチファンからも注目を集めました。
特徴はヴィンテージ感溢れる外観で、チャコールグレーの文字盤やボックス型のガラス、無骨なケースなど当時のオリジナルモデルの意匠を受け継いでいます。
防水性200mやダイバーズウォッチ専用のムーブメントなど、スペックは最新の技術を採用しているため、日常使いからダイビングまで幅広く使用できます。
オンオフ問わないデザインの高スペックな時計を求める方にオススメです。
4つ目は、プロスペックスダイバースキューバ「SBDC083」です。
200m防水に対応した2019年登場のグローバルモデルで、「スモウ」の愛称で親しまれています。これは12時位置のインデックスが、力士の髷(大銀杏)に似ていることに由来しています。
新開発されたムーブメントを搭載しており70時間の連続駆動時間を実現しているため、土日に外していても月曜日までに着用すれば止まらずに動き続けてくれます。
秒針や分針を大きくして視認性を高めており、残光時間が長いルミブライトを採用しているため、暗闇でもしっかりと時刻の確認ができます。
ブラックとシルバーのコントラストを生かしたデザインは、スーツとの相性も良くビジネスシーンでの着用から休日のカジュアルファッションにもオススメです。
5つ目は、プロスペックスの「SBDC139」です。
セイコー創業140周年記念モデルとして、世界6000本限定モデルで2021年に登場しました。
初代ダイバーズウォッチのデザイン衣装を受け継いでいますが、このモデルはセイコーの記念カラーで青と白を基調としています。
爽やかな印象のカラーリングが特徴で、Tシャツやジーンズなど夏のカジュアルスタイルに抜群の相性を持つデザインです。
ケースサイズ40mmと日本人の腕にちょうどよい大きさなのもポイントです。
ダイバーズウォッチに必要な200m防水を備え、最大70時間の駆動を実現したムーブメントを搭載しているため実用性にも優れています。
夏のアウトドアやアクアスポーツのシーンに活躍してくれる1本です。
セイコーのダイバーズウォッチを購入する上で、事前に知っておきたいことを2つ紹介します。
一般の時計にも防水性能を備えたものがありますが、ダイバーズウォッチとはどのような違いがあるのでしょうか。
それは「実際に水に潜ることができるかどうか」です。
ダイバーズウォッチは、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)の厳しい規定やテストに合格した時計だけが認められています。
普通の時計の防水機能は、あくまでも時計に水がかかったときの防水性能になります。
そのため汗や雨、手洗いの際の水しぶき、釣りなど「水がかかるシーンが想定された作り」になっています。
しかし、普通の時計では防水性能を備えていても「水に潜ること」は想定していません。それに対し、ダイバーズウォッチは「水に潜ること」を前提に作られているため、水泳やスキューバダイビングなどでも耐えることができます。
ダイバーズウォッチを購入する前に、自分が想定している利用シーンに時計が適しているかを考えましょう。防水機能を搭載している時計でも、すべてが水中で使用できるとは限りません。
とくにダイビングをする方は、必ず「m」表記の防水時計を選ぶようにしましょう。
例えば「10気圧防水」の時計は「100m防水」と同じと考える方がいますが、実際は「10気圧に耐えられる」というだけで、使用は想定していません。
しかし「100m防水」は100mでの使用を前提に作られているため、より頑丈な作りになっています。
ダイバーズウォッチは、高度なスペックがあるから浸水を気にしなくても使用できると考えている方がいますが、ダイバーズウォッチだからといって過信しすぎないことが長持ちさせる秘訣です。
ダイバーズウォッチでも高い防水性能を保つには、適切な使い方やメンテナンスを行う必要があります。例えば、海で使用した後には必ず真水で洗う必要があります。
海水には塩分が含まれているだけでなく砂や小さなゴミなどが含まれているため、時計の隙間に入っている可能性があるからです。
それはセイコーのダイバーズも同じです。